最終週

 

 お歳暮のれんこんの文字笑ひけり

いよいよ最終週です。
弊社は三十日までの営業となります。
年賀状書きが待っています。
来年は辰年、
気合いを入れて書かなければなりません。
ひとついいのは、
2012年は平成二十四年であること。
十二の倍は二十四、
覚えやすい。
ところで、
近頃マンションの上階に越してきた人と知り合いになりました。
聞けば、北海道は松前のご出身。
松前といえば松前漬けでしょう。
小料理千成でたまたまご一緒することがあり、
カウンターに並びしばし昔話に打ち興じ、
「魚、好きですか?」
「ええ。わたしは肉より魚派です」
「そうですか。では、釣った魚、もらってくれますか?」
「ええ。なんぼでも持ってきてください」
というわけで、さっそく鯖を二匹頂戴しました。
昨夕醤油で煮ていただきました。
美味かった~!! ごちそうさまでした。

 毛布巻き本を片手の胡坐かな

今日は気功教室

 

 一年も残り十日の寒さかな

十回1クールの気功教室ですが、
今回は、
いろいろ夜のイベントとも重なり、
三回ほど休んでしまいました。
今年は今日が最後ですから、
一年を締めくくる意味でもしっかり
背骨を揺らしてこようと思います。
なんといってもこの気功、
「背骨ゆらゆら健康法」ですから。
教室に五年通っていますが、
メンバーが入れ替り立ち代りして、
いつの間にかわたしが最古参になりました。
継続は力なりと申しますから、
人は人、わたしはわたしで粛々と続けて参る覚悟でございます、
って、
なんだか政治家のあいさつのようでありますが。

 息白し遥かの富士の白きかな

今日はツブヤ大学

 

 歌えない歌を残して寒雀

山崎洋子さんの
『横浜の時を旅する ホテル ニューグランドの魔法』
が売れに売れ、
社内対応に大わらわ。
嬉しい悲鳴が飛び交っています。
横浜で始めた出版社として、
横浜に因む本を出したいものと願ってきましたが、
十三年目にしてようやくその願いが叶いました。
山崎さんは京都のご出身。
作家・脚本家として夙に有名ですが、
中学の修学旅行のときに横浜を訪れ、
いつかここに戻って(!)来ようと思われたそうです。
深く横浜と出遭われたのでしょう。
今日はその山崎さんをゲストにお招きし、
横浜との出遭いから『横浜の時を旅する』の魅力について、
いろいろお話を伺います。
午後八時から。
場所は、さくらWORKS<関内>(横浜市中区相生町3)
JR京浜東北線関内駅から徒歩五分ほどのところにあります。
詳しくは、こちらをご覧ください。

 蒲団恋ひ途切れ途切れの眠りかな

正しさは

 

 眩しさに惹かれ冬野に迷ひ込む

十二月もあと十日。
だんだん寒くなります。
ときどきボーとして、ハッとします。
寒いのは苦手(暑いのも)ですが、
ヒートテックも身に着けていますが、
寒くなればなるほど、
変な話、
正しくなっていく気がします。
後戻りできないところまで来て、
ふだん考えもしないし、
感じることさえないのですが、
寒さが正しさを、
正しき途をおしえてくれるようです。
たとえば、
新雪を踏み固め、
踏み固め踏み固めしてつくった回り道を行きつ戻りつ、
汗を掻いてそのまま体ごと雪野に倒れ込み、
友のことを忘れ、
母のことを忘れ、
ぼんやり空を眺めていた。
正しさは、そこへ向かっているのです。

 瞑目の裏に人無し枯野かな

仕事ならともかく

 

 受話器置き雪しんしんと積もりけり

先週十五日、十七日と渋谷に行ってきました。
十五日は大嶋拓監督の「火星のわが家」の上映とトークイベント。
十七日は矢萩多聞さんプロデュースの
パキスタンTVショー「Coke Studio」の上映とトークイベント。
ジーンとなったり、しみじみしたり、
また、腹を抱えて笑ったりもし、
大いに楽しませてもらいましたが、
イベントの前と後がどうもいけません。
あの若者たちの雑踏でめまいがしてきます。
副詞「ともかく」の例文として、
「仕事ならともかく、渋谷へはめったに行かない」とあったのは、
三省堂の『新明解国語辞典』だったでしょうか。
二日渋谷に行ってみて、
ますます行かなくなるなと思いました。
*
写真は、なるちゃん提供。

 テムジンの旅や遥かの冬銀河

迎え、送りだす

 

 この世超へ火星のわが家に着きにけり

刊行なったばかりの
『横浜の時を旅する ホテル ニューグランドの魔法』
をホテル ニューグランドに届けてきました。
広報室支配人の和田聖心(せいこ)さんのご案内により、
原範行会長、野村弘光常務をはじめ、
数名の方とお会いすることができました。
本を手にとってくださり、表紙を撫で、
ページをめくる指の運びに、
関東大震災からの復興を祈念し建てられたホテルの
時が重なる気がしました。
本の帯にある「横浜ミステリーツアー」を
しっとりと体験した瞬間でもありました。
本館一階にあるイタリアンレストラン
「イル・ジャルディーノ」の伊藤洋光シェフが、
この本を、
ふるさとにおられるお母様に届けたいとおっしゃった
言葉も忘れられません。
お客様を迎え、送りだすことにおいて、
本づくりも同じと思いました。

 四苦八苦置きて鶴湯に浸かりたし

『横浜の時~』本日発売!

 

 牡蠣鍋や一年の憂さ晴らしけり

横浜在住の作家・山崎洋子さんの
『横浜の時を旅する ホテル ニューグランドの魔法』
が本日発売です。税込1680円。
発売前の昨日、
朝日新聞神奈川版に紹介記事が掲載されました。
コレです。
矢萩多聞さんから提示された装丁のラフ案を社員一同で見、
「せーの」で一斉に指差したところ、
圧倒的に票が集まったものを
著者の山崎さんも気に入ってくださり、
それが本の顔になりました。
この本を持ちながら、
横浜を散策してみませんか?
いままでとちがった横浜が見えてくるかもしれません。
今月21日、
ツブヤ大学にゲストとして山崎さんをお招きし、
この本の魅力、
執筆の裏話などをうかがう予定です。
トーク終了後に本の販売、サイン会も予定しています。
お近くの方はどうぞ。
先着20名ほどですので、
お申し込みはお早めに。
(上記ツブヤ大学のサイトをご覧ください)
トークの模様は、
ユーストリームを通じて同時放送されます。
また後日、ヨコハマ経済新聞に特集記事としても掲載。

 災厄を忘れられずの忘年会