下北沢といえば

 

・茗荷谷駅まで入るる走り梅雨

新井奥邃の命日が6月16日であることにちなみ、
毎年この時期に記念会が行われますが、
今年はおとといがそうでした。
下北沢駅10時集合、
歩いて森巌寺へ。
キリスト者である奥邃の墓が寺にあることにより、
いろいろと問題が生じていますが、
いまのところはとりあえず
無事。
墓をつくるな
と言った奥邃の墓があること自体、
問題といえば問題で。
墓参ののち、
タウンホールへ。
参加者の自己紹介ののち、
「善読について」と題し
わたしが話しました。
今回、
初めて横須賀薫先生が参加。
横須賀先生は、
宮城教育大学で教員をしておられたころ、
林竹二学長といっしょに仕事をされた方です。
学長から
奥邃のことを聞いていたそうですが、
当時は興味がなかったのだとか。
4時前に散会。
さて下北沢といえば、
スープカレーのマジックスパイス。
年に一度のたのしみ。
記念会もいいけれどスープカレーもね。
というわけで、
橋本さん、家人、わたしの三人でマジックスパイスへ。
タイのシンハビールで喉をうるおし、
チキンスープカレーを堪能。
辛さ7段階。
わたし極楽、家人涅槃、橋本瞑想、
完食満足来年再見!

・五月雨や民謡弾きて走りゆく  野衾

ゴキブリ!?

 

・へた取りて青を裏切るなすびかな

梅雨に入りまして、
なんだかボーとしながら出社しますと、
エレベーター横に、
あ!
ゴキブリ!?
ん?
じゃなかった。
ふ~。
もう分かっているはずなのに、
学習しない
というかなんというか、
この一連の動作をたびたび繰り返し、
その都度驚きます。
我ながら
馬鹿だなあと思う半面、
目が覚めシャキーンとしますから、
目覚めのしるしともなっています。

・裏の畑(はた)照りかがくや茄子の紺  野衾

電子辞書様々

 

・報外れ空見上げたり梅雨晴間

最初は日に三度、
ご飯の回数ぐらいの使用頻度でしたが、
この頃は十度、二十度、
多い日も安心
三十度。
幸田露伴のものを読んでいると、
読めない漢字がつぎつぎでてきてイラッとします。
それを、
ふつうの漢和辞典で調べるとなったら
さあタイヘン!
読めないってことは、
部首索引か総画索引で調べるしかありませんが、
総画索引は最後の最後、
時間がかかりすぎます。
部首索引にしたって
数秒でというわけにはいきません。
そこで登場するのが電子辞書。
ディスプレイ上の四角い枠の中に
読めない漢字を
手で書いて直接入力。
書くための耳かきみたいな細い棒状のもの
(タッチスティックとでもいうのかな?
説明書どっかいったからわかりません)も付属していますが、
そんなのとてもじゃないが
まだるっこくてやってられない。
なので、
指の爪でひょろひょろと。
楷書でなく落書き風でも、
結構ちゃんと認識してくれます。
にしても、
明治の文豪恐るべし!

・兄は黒弟青の傘で行く  野衾

スマホ写真

 

・校正を終へてやれやれ梅雨湿り

このブログに掲載している写真の多くは、
わたしが自分のスマホで撮ったもの。
いくつかは、
友達が送ってくれたもの。
前はガラケーで撮っていました。
スマホにしてからよくなったのは、
シャッターボタンを押さなくてもいいこと。
触れるだけで
シャッターが切れます。
むかしフェザータッチという言葉がありましたが、
まさにアレ。
いつの間にか聞かなくなった
フェザータッチ。
それと、
触れるとすぐ切れるのもよろし。
使い始めのころ、
ピピッピピッ、
っと鳴って、
いちいちうるさいなあ
とぶつぶつこぼしていましたが、
四角い枠のところに
ピントを合わせますよーとの合図でした。
そうと知ってからは、
それはそれで役に立ち、
重宝しています。

・夕焼けに吸い込まれゆく梅雨晴間  野衾

昭和の裸、裸の昭和

 

・弟と背中寂しも走り梅雨

ホームページのヘッダーが夏バージョンに替わりました。
キーボードの上の段F5を押すたびに
くるくる変わりますから、
どうぞ楽しんでみてください。
今の夏ではなく、
昭和の夏の風景、暮らしぶりです。
着るもの、履物、髪型、顔の表情、祭り、海、海鞘、
子供たちの裸まで
昭和の風情をたたえています。
明治、大正は言うに及ばず、
知っているただひとつ
の昭和は
どんどんとおく霞んでいきますが、
その分、
くっきりはっきり
してくることもあるような。

・荒梅雨や目落とし眺む日もありき  野衾

学会売上

 

・梅雨湿りこころも湿り歩きけり

先週今週と学会がつづき、
営業のイシバシをはじめ数名がでて本の販売をしたところ、
例年になく売り上げ好調につき、
社員一同大喜び。
どの学会とも
とくべつな付き合いをしていませんから、
まこと喜ばしきことで、
少しずつ認知されてきたのかもしれません。
少しずつがウチらしい。
インターネットでの売り上げも
順調に推移していまして、
だからこそ
いい気にならず、
目の前の文章と向き合い、
満足のゆく本を作りたいと思います。
時間に追われていてはろくなことがありません。
インドのタラブックスみたいに
締め切りがない
というわけにもいきませんが、
あこがれはあります。

・走り梅雨寺にクルスの奥邃忌  野衾

句柄

 

・五月雨や往きも復りも傘の音

ひとがらということばはありますが、
くがら。
そんなことば、
あるかないか。
芭蕉七部集を読んでいると、
連句をベースにして発句から
俳句が独立していく過程に立ち会っているような、
そんな興奮をおぼえますが、
それはそれとして、
芭蕉をはじめ弟子たちの
長句、短句、俳句がいくつも取り上げられており、
だんだんと、
それぞれの詠みぐせみたいなものが
みえてくるようで、
会ったことのない昔の人が
そこにいるような錯覚におちいります。
山本荷兮(やまもとかけい)は、
名古屋のひとで
医者でもあったそうですが、
詠いっぷりがドラマチックというか、
おおきいというか、
ときに大げさというか。
それと、
少々せっかちだったか。
いろんな想像がめぐります。

・苦味ありそれもまた佳し鮎の腹  野衾