朝の静けさ

 

このブログは早朝、四時起きして書くことが多く、
前日に、
そうだ明日はこのことを書こう
と思いついた場合は、
パソコンを立ち上げてすぐに始められますが、
そうでない日は、
ヤフーのニュースを眺めたり、
ただ、ぽけーと、目の前の壁のシミを眺めたり。
きょうはそういう始まりです。
そうすると、
いろいろな音が聴こえてきます。
ここは山の上にあり、
遠くから静かに車の音が聴こえます。
自動車、オートバイ、大型トラック。
乾いた道と雨で濡れた道では、音がちがっているみたい。
カラスの声、ウグイスの声。スズメの声。
声に惹かれるまま椅子を回転させ、
外を見やれば、
向こうの丘、三角屋根の家の手すりを台湾栗鼠が音もなく走ります。
木々の新しい緑がふかく揺れ。
目を戻すと、
こちらのベランダを猫が通る。
そうそう、
先日は、タヌキが堂々と通っていった。
堂々といえば、
クモ。
我が家のクモは、
追い払われないことを知ってか知らずか、
すぐそばまで寄ってきます。
たまにコテッと丸くなり動かなくなっています。
脚を、
しばられたカニのように縮め。
それぞれがそれぞれと、
ゆるく微かにかかわっているけれど、
それ以上ではなく、
無関心の朝の静けさです。

 

・新緑に鯉の尾びれの静かかな  野衾