さまざまのこと 22

 

不安と期待でドキドキしながら上がった小学校でしたが、
伊藤陽子先生という、いつも笑顔のすてきな担任の先生のおかげで、
小学校はもとより、
その後ながくつづくことになる学校生活は、
あかるい日差しのもとで幕を開けることになりました。
一年生のとき、
同じクラスにKくんという子がいました。
背の高さが同じぐらいだったためか、
体育の時間、ふたりが組になってする体操のときに、
Kくんと組むことになりました。
両手を相手の肩にかけ座ってする運動でしたが、
しばらくすると、ピピーッとホイッスルが鳴ったので、
動きを止め先生のほうを見やりました。
と、
先生に指示され、わたしとKくんが前にだされ、運動の見本としてふたたび組み、
みんなの前でおこないました。
恥ずかしかったけれど、ちょっと誇らしかった。
Kくんと組んでの運動は、
わたしが力を入れる場面ではKくんが力を抜き、
Kくんが押してくるときにはわたしが力をゆるめ、
やっているうちにコツがつかめたのか、
ふたりが一心同体となるような具合で、
なんとも気持ちよかったことをおぼえています。
そんなこともきっかけだったのでしょう、
Kくんと仲よくなり、
その後、Kくんの家に遊びに行ったこともあります。
Kくんの家は、
学校を基点にしてみたとき、
わたしの家とは反対方向でした。
なので、平日ではなく、
休みの日に遊びに行きました。
近くにあった広場は、山を切り崩したような印象で、
赤土の崖が切り立っていたのをおぼえています。
Kくんのおかあさんが作ってくれたお菓子をふたりで食べました。
おなじ町(当時はまだ村)なのに、
都会に来た気がしたものです。
Kくんはのちに野球部のピッチャーとして活躍することになります。

 

・はみ出して首もて余す青大将  野衾