屋根の上の葦

 

きょうもこれを書くまえに見てみたら、ちゃんと見えます。
わたしのいるところから外を眺めると、
ここは小高い丘というか、山の上にありますので、
いろいろ見えるわけですけど、
ここを峰だとすると、
伊良湖岬のようにゆっくりカーブした峰の先のほうに一軒の家があり、
その屋根の上に、ちょっとまえ、
あるものを発見しました。
すこし距離があるので、
それが何なのか、分かりかねた。
しばらくじっと眺めていると、動くようにも見えます。
屋根から少し浮いている
ようにも見えるし、
糸でつながれた小さな風船のようにも見える。
妖精?
なんだろう? 気になる。
気になるので、窓のカーテンを開ける度に目をやる。
そうしたら、
だんだん大きくなっていく
みたい。
遠目なので、はっきりとは分かりませんが、
どうやら植物のようです、屋根の上に生え出て成長した。
そこで、な~んだ、
となってよさそうですが、
そうでもなく、風が吹くとかすかに揺れ、見ていてなんとなく楽しい。
しばらくじっと見ていられる。
屋根の上の葦、そんな感じ。
飽きない。
子どもの頃、外をじっと眺めていると、
よく祖母から叱られた。

 

・緑かと否むらさきの五月かな  野衾