時代はどんどん移り変り、
音楽を聴くかたちも、いろいろと様がわりしまして、
このごろは、
CDも売れなくなっているようです。
わたしはいまだに、
CDによって聴くことが多いのですが、
さらにその前はいえば、
レコードでした。
レコードプレーヤーを廃棄して以来、聴くための機械がないにもかかわらず、
一枚だけ、
レコードを持っています。
それが下の写真。
聴かなくても、
最初に聴いたときの、
またその後何度もくり返し聴いていたときの、
衝撃と興奮を忘れることができず、
ジャケットを見るだけで、
よみがえってきます。
なので、
売らずに、廃棄もせずに、とってあります。
革命や革命的な歌を集めたレコードで、
ケースの中に、
収録曲に関して詳しく説明したパンフレットが入っている。
フリージャズ、ロック、パンク、現代音楽をミックスしたような音は、
一曲目から度肝を抜かれます。
五曲目の「I Dance」には、
坂本龍一がピアノで参加しています。
あの坂本龍一、でしょうか?
もうひとつ。
このレコードで面白いのは、
ケース裏の下に小さく、
7ポイントぐらいの文字で書かれた文言。
曰く、
「このレコードを権利者の許諾なく、テープその他に録音・複製し、あるいは演奏することは、
われわれの歓迎するところです。」
いま薦めるかといえば、
ん~、
正直なところ、躊躇します。
が、
わたしがこれまで聴いてきた音楽を思い出そうとすれば、
このレコードを外すわけにはいきません。
・梅が香や万葉びとの住むところ 野衾