ちくま学芸文庫の『史記』(小竹文夫・小竹武夫 訳)をおもしろく読んだので、
ただいま、おなじ文庫に入っている班固の『漢書』(小竹武夫 訳)
を読んでいるところ。
『史記』に始まったいわゆる紀伝体の形式を踏まえており、
大きく、
帝紀、表、志、列伝の四つに分類されています。
帝紀は帝王歴代の年代記、
表は主な年表、
志は暦・礼楽・刑法・食貨・郊祀・天文・五行・地理・芸文などの重要事項、
列伝は臣下の伝記と外国の記録。
ですが、
志に分類されている暦に関する記述を読むと、
数字がこれでもかというぐらいに登場し、
いささか辟易、
ではありますけれど、
暦の成行き、変移をどうやって把握するか、
そのことのために易がいかに影響しているかが感じられ、
ここに、
アリストテレスに代表される西洋の自然観とはまた別の見方が如実に表れている
と思われます。
ただ、
どうしてそういう数字になるのか、
その根拠については、如何せん、理解が及びません。
・日も暮れぬけふはここまで秋刀魚焼く 野衾