アイエンガー教授

 

 朝ぼらけ富士の高嶺に銀の雪

先日テレビを点けたら、
インド人っぽい顔の美人が講義をしていました。
ちゃんと顔を上げて話しているのに、
眼を閉じているように見えるのはなぜか
不思議に思いましたが、
彼女は眼が見えないのでした。
高校生のときに網膜の病気で視力を失ったそうです。
現在はアメリカの名門、
コロンビア大学のビジネススクール教授。
人間の「選択」が彼女の研究テーマで、
たまたま見たテレビは、
NHKで五夜連続で放送する番組の二回目でした。
静かに堂々と話す姿が威厳に満ち、
また顔立ちからも知恵の人とよぶにふさわしく、
ついつい見入ってしまったのでした。
さっそくアマゾンで彼女の『選択の科学』を購入し、
教科書を側に置くようにして、
きのう三回目の番組をテレビで見ました。
「情報に基づく直感による選択」のすばらしさを語っていました。
ときどき見せる身振り手振りがチャーミングで、
ああ、
こんな人に教わってみたかったと思うことしきり。
あと二回。
日曜日が楽しみです。

 日ノ本の友と聴き入る村田かな