飯田明彦さん

 

 忙しくしているうちに春は来ぬ

伊勢佐木町にあった古書店・伊勢佐木書林
の元店主・飯田明彦さんを
ゲストにお招きしてお話をうかがった
第4回Book学科ヨコハマ講座「よこはま 本への旅」が
ヨコハマ経済新聞に特集記事として掲載されました。
今回から会場を春風社に移して行いましたが、
記事を読んでいると、
あの日の時間とトークがよみがえってきます。
あと、
飯田さんはほんとうに本が好きなのだということを
改めて感じます。
本が縁となって人と人とがつながる、
飯田さんとわたしもそういう関係で現在に至っています。
ところで、
わたしは、いつも不思議に思っていました。
飯田さんに家まで来てもらい本を売ったとき、
本を紐で結わえるのですが、
絶対にきつく縛らない。
そんなふうだと、
運ぶとき紐が外れるのではと思うのですが、
外れない。
それは、本を傷めないための工夫なのでした。
トークの最後のほうで飯田さんは、
「こういう出会いがあるから、古本屋をやめられないのでしょうね」
とおっしゃいました。
なるほどと合点がいきました。

 山想ふ一雨ごとの温かさ