永久に責任

 

 昼からの鰭酒ちびりちびりかな

下の写真をご覧ください。
表紙が見えるように立てかけてあるのは、
岩波書店発行『鏡花全集』の二巻目、初版本です。
「日本の古本屋」で求めたもので、
装丁は鏑木清方。
きれいでほれぼれします。
この巻は、昭和十七年に発行されていますから、
ちょうど七十年前の本。
七十年経っても輝きを失っていません。
前年から太平洋戦争に突入したこの時期に
これが出たということも驚きですが、
奥付に記された小さい文字にさらに驚きました。
下段の写真がそれです。
低処高思が信条の岩波茂雄の
面目躍如といったところでしょうか。
ふむ~。
ウチも奥付に書こうかな。

 鰭酒の鰭の厚みを褒め称ふ