目録新聞

 

 人知らぬ過ち悔いし二月かな

年に二回発行している春風目録新聞は、
おかげさまで好評を博しており、
多くの方から声をかけていただいております。
弊社の場合、
刊行書目のうち研究書が圧倒的に多く、
大学の先生たちにも見ていただきたいとの考えから、
かなりの数の目録新聞を送付しています。
そうすると、
大学によっては、
送付先のA先生はすでに退職しているから、
これからはA先生には送ってよこすな、
とは書いていませんが、
迷惑だよというニュアンスが感じられる
(本当はそんなふうには思っていないのかもしれません)
メールが送られてくることがあります。
ところが昨日、
うれしいメールが届きました。
広島大学からのものでした。
まず、
目録の送付に対して感謝の言葉があり、
それから、
退職された先生への送付については、
今後リストから外してほしいとの依頼(!)の文面でした。
メールのタイトルにも
「依頼」の単語が使われていました。
こういう時です。
やっていることが仕事を超えて、
人様に届いているなと感じられ嬉しくなるのは。
元気をもらいました。

 小さき蜘蛛出でて目の前留まりぬ