下見

 

 待ちきれぬ山菜採りの匍匐せり

このところ異常に寒い日が続いています。
これまでのたまった借りを返すように
夏日がありましたが、
一日あったきりで、またすぐに寒くなりました。
それは、非常に困ります。
なぜならば、
ゴールデンウィークに、
近所のひかりちゃん、りなちゃんたちと
山菜採りと魚釣りをしに秋田に行くからです。
これでは山菜が生えないじゃないか。
アブラハヤがちぢこまって泳がないじゃないか。
秋田の父から電話がありました。
「今日、ひまだがら、山を下見に行ってくる」
父も母も心待ちにしています。
夜、会社を出てからケータイで秋田に電話を入れました。
アイコ数本とイタドリを採ってきたのだとか。
やはり寒さが影響しているようです。
ただ、山菜は一日暖かければ音を立てて伸びますから、
わたしたちが行く日までには、
きっと採りごろ食べごろになっているでしょう。
(と思いたい)
待ちきれない山菜採りたちのクルマが四、五台
山道脇に停まっていたそうです。
アブラハヤは?
父は、それもちゃんと下見をしてきてくれました。
日陰になった水の下に潜んでいたアブラハヤが、
近づく父の振動を察知してササッと泳いだと。
釣竿は、仕事の合間を縫って弟が用意してくれます。
どんな出会いがあるか、たのしみ!

 賑わいを黒に染めゆく春驟雨

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