耳鳴りほどの

 

 文庫本かじかむ指を滑り落つ

きのうは「建国記念の日」で休日でしたが、
仕掛かりの『明治大正露文化受容史』の
最終打ち合わせのために、著者と会社で打ち合わせ。
わたしは、他の仕事もありましたし、
せっかくですから、
約束の時刻より一時間前に出社しました。
すると、なぜか、
忌野清志郎さんの「パパの歌」を思い出しました。
「昼間のパパはちょっとちがう」。
作詞は糸井重里さん。そのメロディーで、
「休みの会社はちょっとちがう」。
なぜならば、だれもいないし、音楽がなく、
電話が鳴らず、超静かで、耳を澄ますと、
耳鳴りが聞こえてきそうなぐらいだからです。
二時間かけて来てくださった著者との確認は、
二十分ほどで終り。
また二時間かけて帰られることを思うと、
申し訳なかったのですが、
お越しいただき話ができたことで、
安心して下版できます。

 きんきんと耳鳴りほどの余寒かな

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