Archives : 7月, 2008

秋の芽

 空の下痢収まるまでの母子かな
 今日で七月も終わり、本格的な夏の到来です。子どもたちの夏休みが羨ましい。
 ところで、今朝起きたら、網戸を通して入ってくる風が、いままでとちょっと違っていました。
 いい気持ちで気功を始めたら、朝餉の香ばしい醤油の香りまで漂ってきて…。なんとも言えず心地よく終わることができました。
 季節は、ここから夏、ここから秋と截然と区切られるわけではなく、夏が成長するときには既に秋の芽が育っているのでしょう。

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箱入りの本

 雷や見上ぐ子らの眼正しかり
 箱入りの本というのがあります。辞書や歳時記なんかがそうです。
 さて、こうした本、皆さんは、どういう向きで箱に入れますか。
 わたしはずっと、買ったときの状態で、本の背文字が見えるように、小口側を箱の奥に入れていました。
 ところが数年前、わが社の編集長ナイトウが愛用する辞書を見たら、まったく逆の状態で箱に入っていました。
 へ〜、こんな風にいつも入れているの? ええ、取り出しやすいですから。とのことでした。
 なるほど、頻繁に出し入れする本は、たしかにこのほうが理に適っているかもしれません。そして、もうひとつ、この入れ方の最大の利点は、ページの端がめくれてこないことです。
 背文字が見えるような入れ方では、箱に入れるとき、どうしてもページの端が箱にぶつかり、とくに辞書など、使っているうちにページの端がめくれてきます。それが高じて、辞書全体が歪んできます。戻すのに大苦労。その点、逆向きに入れれば、ページのめくれはほとんどありません。
 というわけで、辞書も歳時記もこのごろは、小口側が見えるように箱にしまいます。

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仕事も雑念?

 夢覚めてまた夢のなか昼寝かな
 朝晩の気功を初めて550日が過ぎました。早いものです。
 朱剛先生の教えにならい、朝はストレッチ風に動きを少し大きくし、筋、筋肉、内臓に刺激を与えます。夜は、動きを小さめにし、意識が筋や筋肉に向かわぬように、むしろ気のめぐり、背骨の観想に集中します。
 しかし、なかなか言葉で言うほど簡単ではありません。
 いろいろなことが頭をかけめぐります。
 あのヤロウへの憎しみや、あんなことしなければよかったの後悔、太腿への枯れぬ欲望、あれ食べたいこれ食べたいの増殖する食欲ばかりではありません。
 そういうことなら、すぐに気付いて、まずいまずい、雑念邪念を取り払わねば…となりますが、例えば、仕事上での思いもよらぬアイディアなんかが、ふと脳裏をよぎることもあります。
 気功における体の動きが自然になった分、自転車に乗りながら考え事ができるような具合で、体は体、頭は頭になっています。しかし、これもどうも落とし穴のようで、瞑想とは違うようです。
 ゆとりあるこころを養うということは、単純なようで、なかなか奥が深く、難しい。

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煮込みハンバーグ

 デタラメの哀しき我れを夏叱る
 わたしは、子供の頃、ハンバーグを食べたことがありません。初めて食べたのは、大学に入ってからだと思います。
 大学の食堂の横に、グリルと称する、学食よりも少し高めの食事を出してくれるスペースがありました。そこのメニューに、チーズハンバーグ定食というのがあり、一遍で好きになりました。
 ジューと音を立てるハンバーグの上に乗ったチーズがとろけ、それはそれは美味しいものでした。そこに入るたびに、馬鹿の一つ覚えのように、チーズハンバーグ定食をたのみ、むしゃぶりつきました。
 自宅を事務所に会社を起こしたとき、昼と夜の食事をわたしが作りましたが、あるとき、買い出しのため、保土ヶ谷駅そばのフジスーパーに行ったとき、肉のコーナーで「煮込みハンバーグ」の文字が目に飛びこんできました。わたしの経験から言えば、美味しいものというのは、向こうから静かに語りかけてきます。
 袋を手に取り、料理の写真を見ているうちに、学生のときに食べたチーズハンバーグ定食がありありと思い出され、よだれまで出てくる始末。ハインツの「煮込みハンバーグソース」にハマッたのはそういう経緯です。
 休日、りなちゃん、ひかりちゃんに手伝ってもらい、約束どおりハンバーグを作り、ご馳走しました。ぺろりと食べてくれたので、美味しかったのでしょう。ハインツ様様です。
 そのハインツの「煮込みハンバーグソース」、今年9月1日にリニューアルして発売とのことですから、出たら、さっそく試してみようと思っています。
 下の写真は、カンフーパンダを演じるひかりちゃん。

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地元貢献

 夏本番胸焼け覚悟のポテチかな
 保土ヶ谷に「ひかり歯科」がありますが、歯の具合が良くないとき、わたしはそこで診てもらいます。あご髭を生やしたダンディでイケメンの先生です。
 ホームページを見たら、ほんの申し訳程度の紹介しかなく、いまどき珍しいと思っていたのですが、あるとき先生の話を聞く機会があり、なるほどと思わされました。
 ホームページを充実させると、それを見た患者が、あちこちからやって来る。それも、いろいろ他で診てもらって満足できない患者が。わたしはここで生まれて育ったので、開業したときから地元の患者さんを診たいと思ってきました。なので、ホームページは作っていません。ああ、あれですか。業者がただで紹介してくれるというので、断るのもどうかなと思って載せてもらったものです。…
 休日、国道1号線裏の旧街道を歩いていたとき、見たことある顔だなと思ったら、ひかり歯科の先生でした。甚平姿がよく似合っています。これから祭にでも出かける様子で、仲間数名と停めてあったクルマに乗り込みました。あご鬚は、こういう日のためにも剃らずにおいているのだなと合点がいきました。

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。