いわゆるB級本

 夜の蛾が停まりし背なの汗みずく
 本の片付けをしていたら、いくつかB級本が出てきました。
 コレクターというほどではないのですが、数冊、いや十数冊はあるでしょうか。B級本にはB級本の臭いというか、雰囲気というか、さびれた観光地の、だれが見にいくのかわからない秘宝館みたいな、いかがわしいけれど、鼻にツンとくるある種の懐かしさもあって、わたしは好きです。
 そのなかの1冊、『VOW王国エッチ!! ヘンな気持ちになりました』(宝島社 2004年)に、「今週のちんポエム」というのが載っています。墨で塗りつぶされているので苗字はわかりませんが、●●やすゆき君という、小学1年生ぐらいでしょうか、子どもの詩です。
 「はみがき」
 はだかで
 はをみがくと
 ちんちんがゆれます
 夜、このページを開いて、思わず大声で笑ってしまいました。いわゆるB級本には、このような捨て難い楽しみがあるのですね。
 ちなみに、この詩に対する編集子のコメントは、「山頭火の域に達しているな、世界が。」

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