ホタル

 ほおたるが母の顔染め消えにけり
 売っちゃったので、確認することができませんが、神田左京の『ホタル』という変わった本がありました。
 初版が1935年に出た本で、ホタルに関するあらゆること、生物学的なことだけでなく、歴史的に人間がホタルをどう見てきたか、詩歌のなかでどう取り扱われてきたか等々、A5判の分厚い本でした。
 記憶に間違いがなければ、神田先生、ホタルの光りも当然研究し、当初、それに意味があると結論付けたらしいのですが、最終的には、意味はないということになりました(確か?)。なんだか、人生みたいでおもしろいですね。

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