家が建つ

 ひたすらに藪かき分けてカブトかな
 近所の古びた家が取り壊され、新しい家が建つそうです。大きなオームを飼っている家で、切なくママ〜、ママ〜と鳴くことは、ここにも書いたことがあります。そのオームも、どうやら今は引っ越しをしたらしく、家が新築になったらまた性懲りもなく、ママ〜、ママ〜と鳴くのかもしれません。
 子どもの頃は、家が建つというのは見ていて楽しかったですねぇ。大工さんが数人、鋸を使ったり鉋を使ったり、しているうちに、だんだん柱が立ち壁ができて家らしくなっていきました。他人の家なのに、わくわくします。
 今回、近所に建つ家は、○○ホームとか△△ハイムとかいう今風の建築会社が建てるらしく、大工さんがトンテンカンと悠長に建てるものではなさそうです。それでも、朝、坂道を下りながら、今日はどんな具合かなと、つい見てしまいます。

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