傑作ポテチ!

 幼虫を突ついて片端のカブトかな
 新潟が生んだあの伝説的名菓「ふんわり名人」の時もそうでしたが、先ごろ近くのコンビニに入ったところ、何やら遠くでわたしを呼ぶ声がして、うろうろしていましたら、あるところでピタリと足が止まりました。
 目の前にそれは静かに佇んでいました。北海道リッチバター。むむ…。
 わたしは普段そんなにポテトチップスを食べません。しかし、この北海道リッチバターのたたずまいというか、袋からただよってくる芳醇なオーラというか、手に取らずにはおられませんでした。
 サイズがあるのかもしれませんが、そのコンビニで買ったのは105円と、それほど高くありません。
 店を出て、家に辿り着くまでの時間ももどかしく、歩きながら袋を破り、いけないものを覗き見るようにして袋から1枚取り出し、口中へ。
 な、な、な、な、な、なんだ、こ、この味は!!!
 今までのポテトチップスのイメージを根底からくつがえすような芳醇な味。もうやめられません。やめられない止まらないというのはこのことです。
 卒業証書を入れるような筒に入った高めのポテトチップスもありますが、あんなのは、卒業証書同様、大したことがないのに、立派な筒でもって権威づけしているに過ぎません。ところが、北海道リッチバターは違います。105円ですよ。リーズナブル・プライスじゃないですか。いよっ! 庶民の味方! いいぞ、ヤマヨシ! と、声を掛けたくなります。
 ちなみに下の写真は、わたしがプレゼントした北海道リッチバターを顔全体、からだ全体で味わって食している最中の、りなちゃんのお姉さんのひかりちゃん。

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