千成のかっちゃん

「千成です」
「ああ、かっちゃん。どうしたの。今日、医者に行く日じゃなかったの」
「行くの、よしたんだ。なにやってるの」
「なにやってるのって、仕事してるんだよ。いま、どこにいるの。あ、そうなんだ。だったらいっしょに食事でもしようよ、12時過ぎたし。教育会館に向かってよ。いま、下りていくからさ」
 ということで、散歩がてら桜木町まで来たという千成のかっちゃんとママさんと連れ立ち、野毛坂を下る。いつもこんな遠くまで歩いているの。なに言ってんの、こんなの近いほうだよ。伊勢佐木町や馬車道まで歩くこともあるもの、なんて会話を交わしながら、目的の店へ。福家にて柳川鍋をつつく。かっちゃん、容器を見てさかんに、なつかしいなあ、なつかしいなあ。わたしと武家屋敷が同行したのだが、そんなつもりはなかったのに、すっかりご馳走になってしまった。
 野毛の坂を上り、ふたたび教育会館へ。せっかくなので会社を見てもらいお茶を一服、伊勢山皇大神宮の裏参道まで案内し、そこで別れた。階段を上っていく仲の良いふたりを見、羨ましいかぎり。

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秒速

 このごろホームページと格闘している。トラックバック・スパムというのだそうだが。変な横文字のサイトが次々と貼り付き、取っても取っても切りがない。休日など何十ページも貼り付く。貼り付いたからって特別困ることはないけれど、印象がよくない。早めに対策を講じなければ。それにしても、バッサリ削除して、ああスッキリと思って、ん? 待てよ、と、もう一度ページを開けると、案の定、わずか数秒のうちにまた貼り付いているから呆れる。まさに、権兵衛が種まきゃ烏がほじくる式だ。くそっ!!

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凸凹

 いいことをすると体もこころも喜んで凸、その分だけ世界はふくらむ。いけないことをすると体もこころも落ち込んで凹、世界も凹む。陰と陽はニにして一。天と地はニにして一。男と女はニにして一。宇宙と我はニにして一。全部がつながっている。
 自分の興味・関心のおもむくところ、まるで引き合うようにして、仕事でもプライベートでも話題が舞い込んでくる。これもつながっているのだろう。
 タオ指圧の遠藤氏が、相手がどこを圧してほしいかを想像し、圧されてどう感じるかをひたすら想像しつづけることを通じて、相手が世界へつながっていることを了解する、その時、我の意識が無くなると言うとき、その思念はほとんど奥邃の有神無我と隣り合っている。

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体の変化

 一昨年、名古屋に出張の折、名医の誉れ高い鍼灸師に診てもらったことがある。その先生が言うことに、現代人の体は変化が激しく、鍼灸の教科書通りにはいかなくなった、云々。もう忘れてもいいぐらいのものだったが、遠藤喨及という指圧師の書いた本を読んでいて、不意に思い出した。
 遠藤氏によれば、1985年を境に人々の「気や経絡」の状態が変わったのだという。また、ツボというのは固定的な位置にあるものではないとも。いちいち眼からウロコの内容で、面白く読んだ。

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百日練功

 慧中をひらき無限の宇宙を見て、空のような、雲のような、光のようなものが見えますかという先生の言葉に少しでも近づきたいと思っていたら、光が見え、喜んでいたところ、先生から「どうして光が見えるのか」「見えた光は何なのか」「見えた光にどう対処して練習すればいいか」と、公案のような質問を投げかけられ周章狼狽。
 答になるかどうか分からないけれど…、五感への刺激を極力遮断し体を動かし、いや、このごろやっと少し体が自然に動くようになったことがまず大事か。隣り合う細胞と細胞が気持ちよく連関し合い、「ああ、気持ちいいなぁ」「そうだねぇ」なんて会話をし合っているうちに、微量の熱と光を発したような気がする。なので、光は細胞同士がおしゃべりし合う喜びの声…。見えた光にどう対処していいのかは皆目見当がつかず。もったいないもったいないと見ていたのだが、収功に入ったら、いつの間にか消えてしまい、はいそれまで。
 また、光が見えているときと見えていないときでは、現実の目の位置が変わるはずはないのに、光が見えているときというのは、目が実際よりも後ろに引っ込む。たとえて言うなら、映画を最前列で観ていたのに、気が付いたら、後ろの席から観ていた、そんな感じ。とりあえず百日練功をめざして励むしかないようだ。

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次号「春風倶楽部」

 ご好評いただいている「春風倶楽部」の次号テーマが決定した。「旅の愉楽」。
 創業のときに始めた小冊子だが、回を重ね次号が第14号。特集のテーマについては毎号、頭を悩ませるところだ。パッと決まることもあれば、けっこう時間がかかることもある。
 テーマを考えるとき、自分に課していることはだいたい以下の三つ。?自分がいま一番興味があって、依頼する方たちに、ぜひとも書いてもらいたいテーマであること。?会社の現状、特長、進むべき方向性をさらに拡大し、深化させ、推し進めるテーマであること。?執筆をお願いする方たちにとって書きにくいテーマでないこと。この三つが一体となりバランスよく緊張状態にあればベストなのだが、実際は?に傾くことが多いかもしれない。注意しなければとは思っている。しかし、他のどこでもない自分たちの出版社なのだから、この人にこういうことを訊いてみたい、書いてほしいと切に望む気持ちは絶対になくしたくない。

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