月白の線路のネズミ走り抜け
 どこの駅に限らず、夕方から夜にかけて、駅のホームから線路をぼんやり眺めていると、チチと静止画の一点が微かに動くことがあります。鼠です。子供のげんこつぐらいの鼠が、動いて、枕木と敷き詰められた石の間のうろに潜りこんだかと見ていると、またチチと動いて次のうろに消えます。一日の疲れから、体と頭がぼーとなっていたのが、こころなしかスッキリしたような気がします。視力が少し回復したような気さえします。

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痔治る

 天高し母父浴びて駆けてこよ
 今、タイトルを「痔治る」と書いて思ったのですが、音が「居直る」と似ています、ていうか、Jの文字が入るかどうかの違いです。jinaoruとinaoru。あはははは…。「居直ったな」という場面で、「痔治ったな」と言ったら、けっこうウケるか?(ウケないか)
 それはともかく、銀座の肛門科の専門医に手術を勧められたのに、一旦はサインまでしていたのに断って、ひたすら気功を続けていたら、いつの間にか、あ〜らら、すっかり治ってしまいました。
 ここ半年ほど、少し硬めの便が出ても、一度も切れていません。切れてな〜〜い!! スコーンと快便した後、紙で拭いても(はい、ウチはまだウォシュレットではありません)出血していないというのは、なんとも気持ちいいものです。ほんと、気功様様。
 雨上がる爪の先までとろろ汁

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うごく

 擂り鉢やアーララりなの手山の芋
 土、日、月と三連休でしたが、マンションの理事会、気功教室、ドキュメンタリー「北の大河リヤカーの旅」上映会、散髪、阿部仲麻呂氏「神学博士論文公開審査」於上智大学等々、いそがしく動き、いろんな人とお目にかかりました。人に会うことは楽しく、驚きに充ちています。
 近頃、一軒置いて隣りに引っ越してきた方は、今年、マンションの会計係をやってくださっているのですが、理事会の帰りに歩きながら話したら、十和田湖近くのお生まれらしく、短い時間でしたが、秋田の話に花が咲きました。老犬を飼っていて、よく世話をしているのを目にするので、そのことを話題にすると、20年飼っているのだとか。要らなくなったペットが捨てられる時代に、偉いと思います。
 肌寒やドア開けほっこり牛蒡の香

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シュウ酸カルシウム

 擂り鉢や山芋すりすり痒くりな
 山芋を擂って痒くなるのは、シュウ酸カルシウムの針状結晶だとかいうものだそうで、知りませんでした。山芋の皮の部分に多くあるらしく、擂っているうちに、その針状結晶が皮膚に刺さって痒くなるのだとか。
 ところでこのシュウ酸カルシウム、尿管結石、腎臓結石の原因物質でもあるそうです。
 秋田の父は、かつて尿管結石で入院したことがあります。
 父は、結石を振って落とそうと考え、病院の屋上でピョンピョンピョンピョン跳ねたそうです。ところが、頑固な結石はなかなか落ちてくれません。あるとき、トイレで用を足していたとき、陶器の便器にカッラーン!と何かが落ちたのだとか。覗いてみたら、小さな石。まさに、尿管結石が飛び出た瞬間でした。
 とろろで、いや、ところで、とろろは父の大好物です。
 鰯雲いやいや嫁にやらされて

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静黙

 ひかりなとダマッコ丸めて秋晴るる
 夕方4時から5時くらいでしょうかね。いつも掛かっている音楽が止み、気が付けば外の工事の音が止み、電話もしばし途絶え、だれ一人話をせず、それぞれ黙々と自分の仕事に精をだしているという、そういう時間帯があります。
 聞こえてくるのは、キーボードを打つ音ぐらいのものです。大げさかもしれませんが、神聖な感じさえします。
 奥邃が言った「静黙」ということばを思い出しました。
 擂り鉢や金融危機の秋暮るる

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写メール

 父に訊き母に訊きしてとろろ擂る
 先日、ひかりちゃん、りなちゃんとダマッ子もちを作ったときの写真を秋田の父にメールしたら、間もなく電話が掛かってきて、
「向がって右がひかりちゃん、左がりなちゃんて書いであるども、写真が見あだらないのは、なしてだ?」と言うから、
「文章の下さ写真あるって」
「なんも、にゃよ」
「にゃはずにゃって。開いだ画面を下さスクロールしていげば見れるはずだ」
「なに? ストローレ?」
「ストローレでにゃぐ、スクロール! んにゃ、おいが悪がった。右がひかりちゃん、左がりなちゃんて書いである文章が出できたら、画面の下さ、いぢばんでっかいボダンがあるべ。そのでっかいボダンの下のどごろをポチポチポチポチ小刻みに押していぐわげさ。ポチポチって言っても、犬の名前でねーがらな。ん!? そんたらごどは分がる? あはははは…。すんません。とにかぐ、でっかいボダンの下のどごろをポチポチって小刻みに押していげば、見えでくるはずだよ」
 まだまだ続いたが、濁点の多い秋田弁でのやりとりは、読むほうも書くほうも大変なので、これぐらいにしておくが、その後、父から電話が掛かってこないので、あの説明ではダメだったかと思って電話したら、見れたって言うから、苦労して説明した甲斐があった。ふ〜
 叔父叔母と共にかっ込むとろろ汁

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大放屁

 擂り鉢や山芋ダマッコ恋しかり
 午後1時に来客の予定があり、早めの食事を太宗庵にて。肉うどん大盛り+餅=1010円。餅の香ばしいかほりがうどんの汁と交じり、えもいわれぬ味が口中に広がる。
 社に戻ったら12時半。まだ30分あるので、近くの郵便局に行くことにした。役人どもめ、ろくでもないことばかりしくさって、腹立たしいこと限りなしだが、とりあえず今月分の年金と国民健康保険料を納めることに。
 このごろは、税金を払うために、少ない給料で働いているようなもの。まったく、まったく、こんちくしょうめ!! こんちくしょう!!
 と、ぶりぶり歩いていたら、なんだか、もよおしてきて、バババババッと、芯を外したオートバイのマフラーのような音がした。あはははは… ざまあ見ろ!(何が?)
 擂り鉢やふるさと食ぶよ神無月

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