新年

 

・風邪癒えてすることも無し午後三時

冬休みが十一日ありまして、
こころも体も頭も
すっかり休んだ関係上、
仕事始めはなんとなくぼんやり過ごしましたが、
二日目となるとそうもゆかず、
届いた三校ゲラのチェックやら、
直しの指示やら、
追加原稿の確認やら、
新しい仕事の原稿読みやらで、
らしく新年の
仕事モードに切り替えられた気がします。
わたし個人だけでなく、
会社として、
休めるときはたっぷりと
休みたいと思います。
集中した仕事をするために!
今日はこれから
『石巻片影』ジャケット印刷立ち合いへ。

・新年を徐々に仕事に慣れにけり  野衾

賀状

 

・ふるさとや小寒白し列車待つ

仕事始めで愉しいのは賀状。
著名人になりきっての変装が愉しいのは、
南伸坊さん。
今年はアメリカ次期大統領のトランプ。
もはやそっくりを通り越してます。
年に一度の賀状が便りの学生時代の友人T君からは、
ことしも届きました。
T君は学生時代から、
あまり字が上手でありませんでした
(わたしも人のことは言えません)
が、
上手でない字が今も変わらず、
それがかえって
懐かしさを誘います。
今年は会えるかな~と思って、
去年一年会わずに過ぎてしまいましたが、
さて今年はどうなることやら。

・お祓いを済ませ賑ふ初仕事  野衾

仕事始め

 

・初仕事まずは机上のカレンダー

十二月三十日から昨日まで
冬期休業とさせていただきましたが、
本日より二〇一七年の営業を開始いたします。
ふるさと秋田に帰り、
なつかしい山川に触れ
英気を養いましたので、
気分一新、
仕事に励もうと思います。
みなさんの正月はいかがだったでしょうか。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

・振袖五六人成人の日の電車  野衾

書き文字

 

・世迷いを直に劈く冬の月

コンプレックスというほどではありませんが、
字が下手、
どう足掻いても。
個性的といえば、
いえなくもないのでしょうけれど、
そんなこと言ったら、
あらゆることが
個性的で済ませられますから、
わたしとしては、
個性的でなくてもいいから、
ふつうにきれいな字を書きたい。
だからと言って、
ペン習字を習うのは、
今更の感無きにしも非ずで。
とこう思いながら賀状を書いていて、
不細工な字でも、
それなりに落ち着いてきたかな
と思えるころには枚数が尽き。
毎年そんな感じ。
さて弊社は、
明日より2017年1月9日まで休業いたします。
よろしくお願いいたします。
今年一年、
どうもありがとうございました。
来年も引きつづきご愛顧を賜りたく。
皆さま、
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

・数え日の空に烏が一羽二羽  野衾

同志

 

・年の暮れ夜行列車の灯りかな

JR横須賀線保土ヶ谷駅ホーム。
八時五十五分。
電車が来るまでまだ時間があるな。
ちょっとノドが乾いた。
オロナミンCでも飲むとするか。
元気ハツラツ!
といきたい。
にしても、
上戸彩はかわいいな。
このごろちょっと瘦せたか。
生活の苦労…!?
110円110円と。
お。
お。
あのおやじ。
やっぱり。
そうか。
数あるドリンクの中から、
オロナミンCを択びましたか。
分かる分かる。
やってられねーもんな。
スカッとさわやかオロナミンC!
いや。
あれはコカ・コーラか。
コーラもこのごろ飲んでない。

・賀状書き外はすっかり暗くなる  野衾

今週

 

・年の暮れ流れる雲の速さかな

年の暮れです。
会社は二十九日まで。
きょうを入れあと三日。
いよいよ年賀状書きが忙しくなってきました。
喜びも悲しみも。
いろいろ、いろいろ、ありまして。
虚礼とみなし
書かない人もいるようですが、
そういうわけにもゆかず。
世代交代の時期を意識しつつ、
(すでに済んでいるという気もしますが)
あとすこし頑張ろうかの気分也。

・まろぶごと冬を賑わす寒雀  野衾

寒中水泳

 

・精神一到若き祖父あり寒の川

九十八で亡くなったわたしの祖父は、
若いころそうとう無鉄砲をやったらしく、
二の腕には「大力」
と小さく刺青がしてありました。
それについては、
若き日の過ちであったと
反省している風もありましたが、
無鉄砲をすべて反省しているわけではなく、
むしろ自慢することも間々ありました。
そのうちの一つ。
わたしのふるさとは井川町
といいますが、
名前が示すとおり、
井川という小河川が町を貫いています。
若き日の祖父は、
井川の表面が氷に覆われた冬の日、
「もし、氷を割って寒中水泳を断行すれば酒一升おごってくれるか?」
と悪友に問いかけた。
「よし、いいだろう。一升やるよ」
即、契約成立。
そこには、
蛮勇をふるって氷を割り、
寒中水泳を蛮行する若き祖父がいた。
わたしは、
そのことを祖父から
何十遍聞かされたか分かりません。
祖父がかんらかんらと
笑いながら楽しそうに話す話を、
「またあれか」
と思いつつ、
聞きあきることはありませんでした。
祖父にとって、
痛快この上ない出来事であり、
思い出だったのでしょう。

・恋よりも友が秘鑰のクリスマス  野衾