・診察を待つ酷寒の待合室
体調悪しく医者に行ったところ、
声のドでかい迷惑老人がいました。
「あれは市のバスかね。見たことねーな」
「私に話しかけているのですか?」
「そういうわけじゃねーけど、そうでもあるよ」
「市のバスじゃないと思いますよ」
「そうだよな。見たことねーもんな」
「○○病院循環て書いてありますね。ノンステップバスとも…」
「ノンステップバスは分かるよ。それは市バスにもそういうのがあるから」
「そうでございますね」
「あ、あれやっぱり市のバスじゃねーの、市バスだよ市バス!」
「そうでございますか」
窓越しから見える小型のバスが市バスだろうが、
市バスでなかろうが、
それは老人にとっても
誰にとっても、
今のところどうでもよいことらしく感じられ。
むしろ割れんばかりの声のでかさが
いい迷惑なのでした。
「△△さ~ん、一番診察室にお入りください」
やさしそうな△△さんは、
ようやく迷惑老人から解放されたのでした。
病院待合での出来事です。
・母譲り真面目さぱっぱ梅の花 野衾
・新年の川の流れの迸る
イシバシネタを。
この欄を読んでくださっている方は、
ご存知のことと思いますが、
きょう初めてこの欄を読まれる方が
ひょっとしたらいるかもしれないので申し上げると、
イシバシは弊社の女性専務であります。
「石橋」なのですが、
抽象性を持たせ、イシバシと。
さてそのイシバシ、
先週末のことになりますが、
若き社員に荷物の発送を頼むとき、
「ちゃんとプカプカにくるんで傷まないようにネ」
と指示していました。
「はい」と若き社員。
わたしは黙って聴いていましたが、
間違いを指摘しないではいられず、
「プカプカってなんだよ。水に浮くわけじゃあるまいし。プチプチでしょ」
「そうそう、プチプチ」
若き社員もきっと分かっていたでしょうけれど、
あえて指摘せずに指示に従ったのでしょう。
・厠出づ連山白き淑気かな 野衾







