世の中は夏休みでしょうか。おーなり由子さんの『ひらがな暦』を昨年の7月21日から
1ページずつ読みはじめて、ちょうど一年が過ぎました。
どの一年もおなじながさのはずなのに、
体験する時間のながさはそうではないようです。
『ひらがな暦』7月21日のタイトルは「夏やすみ」。
7月はゆっくり時間が過ぎるのに、8月はあっという間、と、
おーなりさん書いていますが、
そのとおりだなぁと思いますね。
夏休みといえばまた、「絵日記」なるものがありましたけど、
あれ、にがてだったな。
だいたい絵を描くのがにがてでしたから。
画家で装丁家の矢萩多聞さんとつき合い始めて数年たったころかと思いますが、
多聞さんが小学校に上がるまえに描いた絵を見せてもらう機会があり、
ああ、やっぱり子どものときからちがうものだなぁとつくづく感じましたよ。
そんなわたしではありますが、
これまでの人生で一度だけ絵を描いて賞をもらったことがあります。
忘れもしません。
中学一年のとき、学校全体の行事として、担任の似顔絵を描くというのがあり、
わたしはI先生の顔を描きました。鉛筆画。
丸くてちっちゃくって三角なのはサクマの「いちごみるく」ですが、
I先生のお顔は、丸くてでかくて四角かった。
教卓のところに陣どった先生の顔をなんどもなんども見ながら、
こまかいところまで、できるだけていねいに描きました。
そうしたら、後日、発表があり、
わたしの描いた鉛筆画がななんと一等賞でした。
廊下だったか体育館だったかにしばらく掲示されました。
それ一回だけですけど、うれしかったなぁ。
・網持たぬ子の手にでかい甲虫 野衾







