さまざまのこと 37
いよいよ中学生。自転車に乗り、学生服を着用するようになって、
なにが変ったかといえば、
小学時代とは異なり、ようやくみずから勉強しはじめました。
とうじ、わたしがかよった中学では、
「課題学習」なるものを積極的にとり入れており、
生徒が自発的にしらべることにより、
与えられた問題のこたえを見いだすというよりもむしろ、
ひとつの課題からさらなる課題を見つけ、
それをほり下げる、
そういうようなことをスローガンにして学校全体がとりくんでいました。
たとえば。
ある授業のなかでさらなる課題が見つかる。
生徒はそれをノートに記し、家に帰ってから、辞典や事典でしらべ、
関連のある項目の説明をノートに書き写す。
ノートのつかい方まで決まっていて、授業で1ページ、課題学習で1ページ。
1ページで収まらないときは、
ルーズリーフの紙をノリで貼るしかありません。
そのように指導されました。
ある日、
机間巡回にきた先生に、わたしは誇らしい気持ちでノートを示した。
課題学習が1ページで収まらず、さらに紙1枚をノリ付けしていたから。ふふ。
すると、
となりの席の女子Mさんが紙1枚をノリ付けしても足らずに、
ノリ付けしたその紙にさらに2枚目をノリ付けしていた。
あれ!!
国語か社会じゃなかったかと思います。とにかく。
つぎの授業のとき、わたしはノートのページにさらに3枚ペタペタと紙を貼った。
ふふ。どうだ!
そうしたら、Mさん、つぎの授業のとき4枚貼り。
というようなことで、キリがない。
課題学習なるものがなんだか紙貼り競争みたいな様相を呈してきた。
けっきょく、わたしの紙貼りは16枚がさいこう記録。
ノートがチャンバラトリオのハリセンみたいになったのでした。
・炎天下彼方よりもうもうとバス来 野衾

