空中散歩

 

わたしの住まいするここは、小高い丘の上にあり、
いろいろな生き物がいて、日々の暮らしを彩ってくれます。
このごろは、
アライグマがベランダを行き来するのを二度目撃し、
太い尻尾にある幅のひろい縞々が目に焼きつき、夢にまで出てきます。
一方で、
ゲクゲクと特徴のある声で鳴く台湾栗鼠が、
ちかごろ姿を現わさないので、
二日前「おーい。リスくん」
と呼んでみた。
すると、
きのうの朝、
このブログを書き、
その一部をツイッターに投稿し、ブログとのリンクを張り終え(教えてもらいました)、
いつものようにウォークマットⅡを敷いて、
ルーティーンになっているツボ踏みを行っていると、
うす暗い窓の外で何やら黒い塊が、
電線を伝わり移動していくではありませんか。
あっ!!! リスくん!!!
ツボ踏みを中断し、
早朝の静かな空気のなかを走り回るリスくんの姿に
しばし見とれていた。
リスくん、
電線を移動するかと思いきや、
こんどは、
道の下にあるアパートの屋根の上に飛び移り、
きょろきょろ、
きときと。
二十分ほど進んでいる壁の時計は、五時を指しています。
ということは、
四時四十分。
外はほんのり、
暗さがほどけ、青さを増していくようです。
これもまた神秘であります。

 

・新緑の揺れて狭間のかげ薄し  野衾