きのう紹介した道標は四基ありまして、
調べていませんが、
かつて別々の場所にあったのを今のところに集めたのではないかと思われます。
四基の道標のそばに
「程ケ谷宿お休み処」があり、
時間が限られていますが、
お茶を飲めるようになっていたはず。
きょう紹介するのは、
文化十一年(1814)に建てられたもので、
正面に、
程ヶ谷の枝道曲がれ梅の花 其爪《きそう》
と刻されています。
ていうか、
そう刻されていると、説明板に書いてあります。
そう刻されてあると知って、石が凹んでいるところをゆっくりなぞれば、
たしかに、そのように読むことができます。
さらに説明板によれば、
句碑を兼ねた道標は珍しいそうで、
また、
作者の其爪は江戸の人で、河東節《かとうぶし》の名家の一門なのだとか。
ところで、かつお節ならぬ河東節とは何ぞや。
ネットで調べたら、
三味線音楽の一種目で江戸節の一つ。
享保二年(1717)二月に十寸見《ますみ》河東が
江戸市村座で「松の内」を語ったのをはじめとする、
とありました。
これまた知らなかった。
・矢の如し光陰いまぞ栗の花 野衾