ゲーテの精神

 

今や、彼はあと数年もすれば八十歳に手が届こうとしている。
しかし、探究や体験に飽きることはあるまい。
どんな方面においても、彼はとどまることを知らない。
彼は、つねに前へ、前へと進もうとする。
たえず学びに学んでいる。
そして、まさにそのことによって、
永遠にいつも変らぬ青春の人であることを示してくれるのだ。
(エッカーマン[著]/山下肇[訳]『ゲーテとの対話(下)』岩波文庫、1969年、p.80)

 

ゲーテの自宅に日参し、ともに語らい、
ゲーテから絶大な信頼を得ていたエッカーマンの言葉だけに、
印象深いものがあります。
つねに前へ、前へ、
学びの精神を学びたいと思います。

 

・日照雨(そばへ)していよよ遥かの秋の空  野衾