ワケ分かんない内にアブナクなって(橋本治『絵本徒然草』より)きそうなとき、
アマゾンの本のコーナーでレビューを見ることが間々ありまして。
すると、
「あ。このひとまた書いている」
ってなったりして、
まったく見も知らぬ人でありながら、
だんだんしたしく感じられてくるから不思議。
その筆頭が「料理研究家」研究家さん。
福岡に住んでおられるようですが、
たとえば、
高橋源一郎の『一億三千万人のための『論語』教室』 (河出新書)
についてのもの。
辛口ながら思わず笑ってしまいます。
それから「情熱的読書人間」の榎戸誠さん、
この方は、
古典から最近の本まで
よくぞここまでと思えるぐらいのスピードで本を読み、
またそれについて
矢継ぎ早にコメントしています。
たとえば、
ギッシングの『ヘンリ・ライクロフトの私記』を
2011年12月の時点で七回読んでいるといいますから驚き。
それもレビューの内容から、
たしかにこの本、
榎戸さんのような読書人にとっては愛読書になるだろうなぁと思わされます。
三人目は、安楽椅子さん。
東京にお住いの会社員で六十代男性とのことですが、
この方の読書範囲もすさまじく、
かつ、
どんなものも自分の言葉で
(これは、料理研究家」研究家さん、榎戸誠さんにも共通)
感想を述べていると思われるところが素晴らしい。
じぶんには難しくてよく分からなかった、
こんなふうなことだろうか、
というたぐいのコメントもあり、
よけいに信頼できます。
・冬ざれてものぐるほしや句の生まる 野衾