一生懸命パソコン

 

・湯帰りのタオルや首に揺れてをり

自宅でつかっている
ヒューレット・パッカードのパソコンが古くなったので、
買い換えました。
搭載されているOSがWindows XPで、
サポートは終了しているし
そろそろ買い換えたほうがいいですよと
教えてくれる人がいたりして、
とりたてて
困っていたわけでもなかったのですが、
そんなものかしらと、
機械に疎いわたしは
ご教示に従い、
Windows 7搭載のパソコンに
このたび切り替えたというわけです。
いちばん驚いたのは、
機械音がいたって静かなこと。
天と地ほどの差があります。
OSの違いというよりも、
パソコン本体の違いかもしれませんが、
まあこの際、
どっちでもかまいません。
古いパソコンは、
電源スイッチを入れると、
ウィウィ~ンと、
けっこうな音を発し
立ち上がりを知らせてき、
さらにインターネットに接続しようものなら、
ウィウィウィウィウィ~ンと
緊急避難速報の信号音のようだし、
さらに別のサイトに飛ぼうとすると、
もはや爆発寸前かと思えるぐらいの悲鳴を発したものです。
もう慣れていましたから、
こんなものかと諦めてもいましたが、
新しい機械に替えてみたら、
なんともいたってごく静か。
スイッチを入れると、
高級車のごとく(乗ったことありませんが)
ヒュンと鳴るだけで、
インターネットに接続しようが、
ほかのサイトにジャンプしようが、
ほとんどストレスなく
サクサクッと目的のページにたどり着けます。
あの一生懸命パソコン、
引き取られ、
廃棄されるか、
どうされるかわかりませんけれど、
発動機のようだった一生懸命音をいま、
懐かしく思い出しているところです。

・剣山のごときフライを食しけり  野衾