編集員募集

 

・手を挙げて前を向く子ら夏近し

一連のヘイト本の出版、
かつて酒鬼薔薇聖斗と名乗った殺人者の手記の出版、
今回の栗田出版販売の民事再生法適用申請などを、
出版界に四半世紀身を置き
やぶ睨みしてきたわたしにしてみれば、
極めて構造的な現象とも見え、
中央も末端も、
いよいよ泥舟化が進んだかの感が強く。
敗戦から七十年たったとはいえ、
日本の出版界は、
戦前の尻尾をズルズル引きずったまま、
ここまで来ました。
栗田出版販売もそうでしたが、
取次との契約条項を眺めてみればすぐに分かります。
世の中がすっかり変わってしまい、
今も変化の途上にあることを、
出版に携わっている者は
わたしを含め、
あまり知っていないのではないか。
文化文化とうつつをぬかしている場合ではない。
ロートルに限らず、
若者だって同じこと。
頭はよくても体が馬鹿で、
あいさつひとつろくにできない青年の多いこと。
カタカナ言葉を少々知っているだけでは通用しないのだ。
頭はよくなければいけないけれど、
ちゃんと人様にあいさつができ、
外の人と世界への、
また新しい時代への謙虚な視座を有する
身体のすぐれた、
古典をよく読むはつらつたる若者はいないものか。
ということで、
弊社では編集員を募集します。
詳しくは「採用情報」をご覧ください。

・夏休み特別感のりなぴかな  野衾