ハナタレ展

 

 本読みに疲れ見上ぐる月夜かな

会社創業間もない頃、
友だちに頼み、コラムを書いていただき、
それを春風社のホームページに載せさせてもらいました。
わたしが書くものよりも、
友だちが書いてくれた文章から、
春風社の雰囲気が伝わったのだと思います。
「裸足のキャンベラ」を書いてくれたのは、ケイコちゃん。
その頃は、キャンベラに住んでいました。
今は日本に住んでいます。
そのケイコちゃんからメールをもらいました。
共通の友人である長野亮之介さんの個展の案内でした。
一昨日さっそく家人と千駄ヶ谷まででかけ、
駅からとことこ歩くこと一〇分、
山猫軒みたいな雰囲気の「ハナタレ展–長野亮之介の絵仕事・2011」
の会場にたどり着きました。
「たどり着」くと言いましたが、
道順はけして複雑ではありません。
ハナタレの「ハナ」は洟であり、
また、放つの「ハナ」でもあるようです。
野太い声の長野さんに久しぶりに会い、
ぐわっしと握手!
土や風や水や風を感じる原画に触れ、ほ~と息をつき、
ぐるぐる五、六遍廻って、
何やらむくむくと元気になり、
途中でビールを飲んだり、
新宿駅では生ジュースまで飲んだりして、
帰ってきました。
今月二五日までやっているそうです。
行くと、元気になりますよ。

写真は、りなちゃん提供。

 梨貰ひひたすら急ぐ家路かな