運動会用足袋

 

 秋の夜のしみじみ古き活字かな

スポーツの秋にちなみ。
小学生の頃、
秋の運動会にはそれ用の足袋を履きました。
その季節になると、
学校近くの店でどっさり売っていました。
ぺらぺらとおもちゃのスルメみたいで、
正確な金額は忘れましたが、
運動会後には捨てるものだし、
たいして高くはなかったはずです。
あれを履くと、
足が妙にぴょんぴょん飛び跳ねるようで、
感覚としては、
裸足よりも軽い気がしたものです。
お日様がいつもより眩しく感じたり。
足が軽すぎて、
よく転びました。
オリンピック100メートル決勝、
ボルトが足袋で走ったら面白いだろうなあ。

 秋風や空っぽ何をするでなく