オリジナリティー

 先日、ウチを担当してもらっている税理士の先生と話をしていて、おもしろい(社長を始め社員たちの日々の努力はすさまじいものだろうとは思うが)商売を業としている会社の話を聞いた。伸びているらしい。
 その会社、いろんな製造工場で使う機械の錆び止め、磨耗止めの油を独自に研究開発し商品化、販売している。
 驚くのは、A工場ならA工場で使う機械のためだけに研究開発をする。おおむね、工場で使う機械というのは高価なものが多く、なるべく長持ちさせたいというのが経営者の本音だろう。市販されている機械油よりも数段すぐれているとなれば、そっちの油を使うに違いない。にしても、新規のお客さん(工場)を獲得するのに一年はかかるという。一年かかっても、その油がじぶんところの機械の損耗を防ぐのに最適となれば、もう絶対に他の油は使わない(だろう…)。
 なるほどねぇ。誰もが使い、誰にでも通用する便利な商品を大量生産し大量販売するということもあろうが、むしろ、数は少なくても絶対に必要なものを生産し販売するという仕事もある。参考になった。