すごいことに!

 

 沈丁花待ちて鼻腔をひくつかせ

我がふるさと秋田の友人で、
ときどきここに写真を載せさせてもらっている
成美さんから、
アッと驚くような写真が送られてきました。
ご覧のとおりです。
添えられたメールに、
屋根から落ちきれず行き場をなくした雪が重なり、
掛け布団のような状態を呈している、
とありました。
もう捨てる場所がないのだとも。
先日父からの電話で、
「アダマサクルな。オギデすぐユギカギシテモ、
ママ食たあどで、まだヤラネバダメダもの」
と泣きが入っていたのもむべなるかな。
ちなみに、
アダマサクルは、
「頭裂くる」ではなく「頭さ来る」で、
「さ」は標準語の「に」にあたります。
なので、
「頭に来る」
わたしが子どもの頃もよく降りましたが、
こんなに降ったことはなかったと思います。

 九時に寝て四時に起きるは良い子なり

明日はツブヤ大学

 

 口漱ぐ音高くして水温む

NPO法人ツブヤ大学とヨコハマ経済新聞が提供する
BooK学科ヨコハマ講座「よこはま 本への旅」
の五回目が明日20時から春風社で行われます。
コチラやコチラで
すでに告知されていますので、
ご覧になった方もおられるでしょう。
今回は、
『瞽女』『北上川』の写真家・橋本照嵩さん
をゲストにお迎えし、
写真集の読み方についてお話をうかがいます。
事前に橋本さんから、
木村伊兵衛や土門拳のお宝写真集も送っていただきました。
参加費1000円、ドリンク付き。
ご希望の方は、
ツブヤ大学にメールで申し込んでください。
あるいは、
春風社に電話で連絡してくださっても結構です。

 ホッカイロ今日は貼らずに過ごしたり

アイエンガー教授

 

 朝ぼらけ富士の高嶺に銀の雪

先日テレビを点けたら、
インド人っぽい顔の美人が講義をしていました。
ちゃんと顔を上げて話しているのに、
眼を閉じているように見えるのはなぜか
不思議に思いましたが、
彼女は眼が見えないのでした。
高校生のときに網膜の病気で視力を失ったそうです。
現在はアメリカの名門、
コロンビア大学のビジネススクール教授。
人間の「選択」が彼女の研究テーマで、
たまたま見たテレビは、
NHKで五夜連続で放送する番組の二回目でした。
静かに堂々と話す姿が威厳に満ち、
また顔立ちからも知恵の人とよぶにふさわしく、
ついつい見入ってしまったのでした。
さっそくアマゾンで彼女の『選択の科学』を購入し、
教科書を側に置くようにして、
きのう三回目の番組をテレビで見ました。
「情報に基づく直感による選択」のすばらしさを語っていました。
ときどき見せる身振り手振りがチャーミングで、
ああ、
こんな人に教わってみたかったと思うことしきり。
あと二回。
日曜日が楽しみです。

 日ノ本の友と聴き入る村田かな

野性味

 

 美しき八景浮かぶ小雪かな

石橋にはときどき笑わせてもらいますが、
今度も大笑い、
元気をもらいました。
きのうの昼近く、
コーヒーカップをお茶飲み場に返しに行ったときのこと、
平たい皿に豆腐一丁、
十文字にギザギザに切られて載っていました。
「なんだこれ!!」
思わず声を発しました。
マサカリで切ったのか。
すると、
ひょいと横から「私の昼ごはん」
石橋が怪訝そうな目でわたしを見ています。
豆腐は体にいいから、
それを昼食にということは全く問題ありません。
が、
大皿に豆腐がデーン!
で、
十文字にギザギザと、
そのあり様、
存在の仕方、
ターザンかガリバーの食べ物でもあるか、
たとえばそんなような野性味を感じました。
ギザギザしたその感じがなんとも言えません。

 粉雪や道行く人ら仰ぎ見つ

飯田明彦さん

 

 忙しくしているうちに春は来ぬ

伊勢佐木町にあった古書店・伊勢佐木書林
の元店主・飯田明彦さんを
ゲストにお招きしてお話をうかがった
第4回Book学科ヨコハマ講座「よこはま 本への旅」が
ヨコハマ経済新聞に特集記事として掲載されました。
今回から会場を春風社に移して行いましたが、
記事を読んでいると、
あの日の時間とトークがよみがえってきます。
あと、
飯田さんはほんとうに本が好きなのだということを
改めて感じます。
本が縁となって人と人とがつながる、
飯田さんとわたしもそういう関係で現在に至っています。
ところで、
わたしは、いつも不思議に思っていました。
飯田さんに家まで来てもらい本を売ったとき、
本を紐で結わえるのですが、
絶対にきつく縛らない。
そんなふうだと、
運ぶとき紐が外れるのではと思うのですが、
外れない。
それは、本を傷めないための工夫なのでした。
トークの最後のほうで飯田さんは、
「こういう出会いがあるから、古本屋をやめられないのでしょうね」
とおっしゃいました。
なるほどと合点がいきました。

 山想ふ一雨ごとの温かさ

バレンタインデー

 

 梅を待ち鏡花読む日のありがたき

会社の女性陣からいただきまして、
コーヒー片手にパクついていたら、
あっという間に半分なくなっていました。
チョコレートがもともと好きなので、
つい勢いづいてしまいます。
体のことを考え、
チョコレートは一日二個までと、
根拠もなく思っているのですが、
そんなわけにはいかない日もあります。
バレンタインデーは絶対に無理。
*
写真は、なるちゃん提供。
おもしろい形。
味噌汁にしていただいたそうです。

 幾度目の鎌倉春を歩きたり

はたさいめい画!?

 

 ホッカイロ小ぶりのものに換えてみた

『いやいやえん』『ぐりとぐら』などで有名な
中川李枝子さんのエッセイ集を読んでいたら、
中川さんは子どものころ、
泰西名画というのを、
はたさいめい、という人が描いた絵だと思っていた
という記述があり、
あ、中川さんていい人だ(笑)と思いました。
中川さんはまた、
鳥獣戯画を、
とりじゅうぎ、という人の描いた絵だと思っていたそうです。
なんていい人なんでしょう。
たしかに、
ルノアール画、セザンヌ画、ゴッホ画、
というふうに書きますから。
こういうことって、
だれにでもあるんですね。
安心しました。
ところで下の写真は、
きのう、
下を向いて歩いていたら、
道の模様が熊の顔に見え、
面白いと思って撮ったものです。

 チョコの日は賑はひ横目で見てゐたり