にこるんの牛丼

 

ネットニュースを見ていましたら、
ファッションモデルでタレントの藤田ニコルさんは、
吉野家の牛丼並盛りに、ネギラー油、半熟たまごをトッピングするのが好きらしく、
このごろそれが商品化したとのことで、
その名称がずばり
「にこるんの牛丼」
ニコルさん喜んではいるものの、
少々問題があるらしい。
それを食べたいと思っても、
「にこるんの牛丼ください」と声に出して頼むのがちょっと恥ずかしい
という客がいるのだとか。
その記事を読んで思いました。
あれ!?
そうか。
吉野家って、
店の入口でチケットを購入するんじゃなかったか。
なるほどなるほど。
このごろ何年も、
いや、十年以上かもしれません、
吉野家に行っていないので、
すっかり忘れていました。
と。
吉野家に入った自分の姿を想像してみる。
六十を過ぎた初老のおっさんが、
メニューを見ながら「にこるんの牛丼ください」。
言えねー言えねー。
ぜーーったい言えねー。
仮に、
バンジージャンプで空中に飛び出す勇気をもって言ったとして、
追い打ちをかけるように
そこの店員が、
「にこるんいっちょう!」と復唱などしたら、
恥ずかしくて墜落すること間違いなし!
でも、
ちょっと食べてみたい気はする。
にこるんの牛丼。
店員に、復唱しないで下さいと前もって言い、
小声で頼むか。

 

・万緑や姿は見えず台湾栗鼠  野衾