7がけ

 

過ぎてしまえばあっという間、
光陰矢の如しの「時間」
ですが、
六十二歳のわたしの時間感覚についていえば、
正直なところ、
たとえば、
三十代の頃を思いだして比較した場合、
あの頃とくらべ、
一週間は五日ぐらい、
一か月は三週間ぐらい、
一年は八か月ぐらいの感じでしょうか。
ほぼ7がけ。
これがこのまま進行すると、
ひょっとして、
七十代で6がけ、八十代で5がけ、九十代で4がけ、百で3がけ、
てなぐあいになるんだろうか?
3がけだと一週間は二日。
これ老いの現象学。
そんなタイトルの本がそのうち出るか。
出ないな。

 

・万倍を夢見閑(しづか)の種浸し  野衾