慎独

 

・階を一段ごとの梅雨入かな

喧嘩したわけでなく、
家人が一時実家に帰りました
ので、
若いときなら燥ぎそうなところ、
昨今そういう気にはとんとなれず、
しずかに本を読んだり、
俳句を考えたり、
好きな音楽を聴いたりして。
こういうときにとっておきのCDといえば、
セゴビアの二枚組。
そんなにボリュームを上げなくても、
(ボリュームを上げないから?)
弦の音が沁みてきます。

・目が慣れていのちありけり木下闇  野衾

 

コミュニティ事典

 

・くらき道ひと足ごとの梅雨入かな

今月末に刊行を予定している『コミュニティ事典』
の予約注文がばんばん入ってきています。
総千ページを超える大冊。
ひとが生きていくのに、
コミュニティは無くてはならないものですが、
かつてのように、
分かりやすい形でコミュニティが存在しているわけではない。
かといって
消失してしまっているかといえば、
そういうわけでもない。
コミュニティは発見されることを待っている!
まちづくり、まちおこしを考え
実践するには、
手をこまねいて待っているだけではだめで、
発見するために
努力しなければならない。
そんなことを考えさせられる時宜にかなった事典。
ぜひ手に取ってみていただければうれしいです。

・白湯ありて梅雨に入る日や息深し  野衾

 

リニューアル

 

・夜半過ぎまだ鳴く夏の蛙かな

ホームページをリニューアルいたしました。
春風社が学術書の出版社であることを前面に打ち出し、
学問が〈野〉にでて意味があることを標榜、
国内はもとより、
海外へ向けて厚く紹介することを図り、
弊社の書籍がそれぞれの国の通貨で購入可能となりました。
(登録の関係で、購入にはもう少し時間がかかります)
手前みそになりますが、
余白が生きて、
ページのどこを見ても風を感じる、
すばらしいホームページだと思います。
こちらの要望を入れ、
デザインしてくれたのは矢萩多聞さん。
今回の、
またこれからの春風社の方向を指し示す〈野〉を、
the public agoraと訳してくれたのは、
コール ダニエルさん。

・猫三匹三渓園の夏を踏む  野衾

 

「渡る」と「亘る」

 

・待合で絵本ひたすら夏の子ら

空間の移動に関しては「渡る」
わたりどりを漢字で書くと、
渡り鳥。
時間の長さに関しては「亘る」
たとえば、
「五年間にわたる調査の結果を公表し」
の場合の「わたる」を漢字で書けば「亘る」
ですが、
「渡る」と書かれた原稿が少なくありません。
そこで、
そのことをチェックし著者に送るとたいへん喜ばれます。
「わたる」にはほかに
「亙る」「渉る」もありますから、
注意が必要です。

・緑蔭のふたりの距離の動かざり  野衾

暑くなく寒くなく

 

・鵠沼を涼しき風の吹き抜けり

梅雨入りまえのいい季節になりました。
仕事の予定があるだけで、
ほかにこれといって特段のことはありませんが、
仕事の行き帰りだけで、
けっこう楽しめます。
雲は厚みを増し、
だんだん夏の雲らしくなっていきます。
高1になったりなちゃんから
ニジマスを四匹ももらったので、
塩焼きにしていただきました。
美味至極!
家族連れで静岡に行ったそうで、
自分で釣り上げたものを持ってきてくれたのです。
ありがたいことです。

・新緑や抜けて新緑深まれり  野衾

パイナップルかき氷

 

・新緑の駅舎にひびく訛りかな

鵠沼海岸の整体師宅へ行った帰り、
家人と待ち合わせて
埜庵(のあん)さんへ。
わたしはパイナップル+ヨーグルト練乳。
家人はパイナップル&マンゴー+ヨーグルト練乳。
整体の施術をしてもらった後のかき氷は格別。
身もこころもリフレッシュ。
来月、
「出没!アド街ック天国」で紹介されるそうです。

・歩をふめば風の涼しき音すなり  野衾

レゲエ

 

・夏の日や爽の疲れに根っこあり

夏ですねー。
夏といえば、やっぱりレゲエ。
レゲエといえばボブ・マーリー。
というわけで、
このごろ会社の音楽は、
ボブ・マーリーがヘビーローテーション。
もっぱら午後からではありますが。
午前中はクラシック、
これはいつものとおり。
昼の食事を終え、
ぐでりぐったりなっているとき、
レゲエのあのリズム、
ボブ・マーリーのあの野人の声を聴けば、
ふつふつとエネルギーが湧いてきます。

・ぐんぐんと厚くなりゆく夏の雲  野衾

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