夢であう

 

・五月雨を身に帯びつつの出社かな

 

起きて暮らしているときは、
めったに思い出すことのないひとなのに、
なにがきっかけでそうなるのか、
どういうメカニズムになっているのか
分かりませんが、
夢にあらわれることが間々あります。
そうしてだいたい
悲しい別れが待っています。
うっ、うっ、うっ、と
むせび泣いたりもし、
寝ている家人を起こすことも。
じぶんが主人公の映画を見ているよう。

 

・五月雨やランドマークを隠しをり  野衾