火曜日は

 

・一日を使い果たして五月かな

毎週火曜日は、
十文字学園女子大学での講義のある日。
きのうは、
画家・装丁家の矢萩多聞さんが、
「装丁 本の中身をかたちにする」につき、
静かに熱く語ってくれました。
お小遣い稼ぎのつもりではじめた装丁の仕事が、
安原顯さんとの出会いをきっかけとして、
世の中には命がけで書いた本があり、
それを装丁することは、
あだやおろそかにできない、
大変な仕事なんだと思うに至ったくだりは、
そばで聞いていて
熱いものがこみ上げてきました。
人生は、
出会いがすべてであると
思わせられた瞬間でした。
よくも悪しくもなり得ます。
有り難いことです。

・過去未来アウグスティヌス初夏の風  野衾