夢の本

 

 ひかりなに心洗はる師走かな

拙著『父のふるさと 秋田往来』を読んでくださった方が、
「夢」の章ばかりでなく、
全部が夢のようだったと感想を話してくれました。
そう言われてみると、
わたし自身がそんな風に過去を思い出しますから、
書かれたものにもそのニュアンスが
映っているのかもしれません。
朝、夢から覚めると、
どうしてあんな夢を見たのかしらと、
不思議に思うことがありますが、
考えてみれば、
実際に過ごしてきた人生も、
どうしてあんなことをしたのか、
どうしてあんなことが起きたのか、
不思議に思うことしばしばです。
ほんとうに、
銀河鉄道の列車に乗っているようです。

 カラオケや我も飲んだり師走かな

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