にらめっこゲラの勝ちにて冬午睡
きのうおとといと写真を載せたなんとも愛らしい黒豚は、久保山の常清寺に住んでいる黒豚君らしく、ネットで調べてみたら、もともとは小さい種類の豚君だったそうですが、飼育係のおじさんが来てからというもの、すくすく育ち、また、訪れる人たちに可愛がられ、愛情をそそがれ、今ではすっかり普通の豚君に成長してしまったのだそうです。
豚君豚君と連呼しましたが、豚君ではなく豚さん。雌豚で、はな子というちゃんとした名前があるとのこと。
今度の休みに、晴れたら、散歩が寺、常清寺だけに散歩が寺、いや、そんなオヤジギャグは置いといて、ぜひ見に行きたいと思っています。
ほんとうはカペリンとかいふ柳葉魚かな
寅さんを二本観て寝る冬の夜
知人が久保山の有名な黒豚の写真を送ってくれました。きのうと今日の二枚がそれです。
とくにきのうの写真を見ていると、なんとも不思議な感覚に襲われます。
人間は五感と、頑張ってももうひとつの感覚ぐらいしかないのに、この豚ときたら、人間には及ばない感覚でもって世界を認識している、しかも、人間より遥かに深く… そんな感じ。
寺に飼われている豚なので、おだてられて木に上るばかりか、いつしか習わぬ経をおぼえ、悟ってしまったんではないでしょうか。高僧の豚なんではないでしょうか。
寅さんを我れにかさねて冬の月
ウィンナーと目玉焼き乗せ冬カレー
わたしのいる御殿山から富士山が見えます。
寒く空気が澄んでいるせいか、雪をいただいた富士の霊峰がはるか遠くに輝いて見えます。
見とれてしまいますねー。ほうとため息が出たり。
あらぬ想像がもたげてきたりもします。
雪は空の青さを映してか、とてもこの世のものとも思えません。
霊峰を金玉火鉢の天狗かな
りなぴより独楽を奪ひしオヤジかな
散歩が寺、いや、散歩がてら、近所のひかりなちゃんちに寄りました。
ひかりちゃんはバスケットボールの試合とかで出かけて居ませんでしたが、パパとママとりなちゃんがいました。
パパとテレビでしばらく競馬を観戦。パパの予想は、ズバリ的中!
パソコンでゲームをしていたりなちゃんは、今度はコマで遊び始めました。なかなか上手です。と、りなちゃんが、みうらさん、やってみる…?!
コマと紐を受け取り、さっそく、ていねいに紐を巻き、スッと水平に投げ、紐を引きます。二度、三度。
回を重ねるたびに感覚が戻ってきました。
うまくいったときは、コマが床に落ちる音はほとんどしません。高速道路を車で走っているような、静かで安定した音だけが聞こえます。コマを投げつけるよりも紐を引くタイミング、スピードと強さが大事であることを、からだが覚えていたようです。
ほめられて、いい気になったら、二度ほど失敗しました。こういうところの性格は、直っていません。
夕方五時ごろ、ひかりちゃんが帰ってきました。一勝一敗だったそうです。
インフルを恐れ戦く薬かな
初富士の虹を誘ひし青さかな
気功を始めてから丸二年が経ちました。きのうは横浜気功教室の日でしたが、来客があり、少し遅刻して入室しました。
すでに静功が終り、築気功の蛹動に移っていましたが、わたしはしばらく椅子に座り、目を閉じ、背筋を伸ばしました。10分ほどしてから、おもむろに立ち上がり、まわりの動きに合わせました。
蠕動をしているときだったでしょうか。服を着ているのに、裸でからだが動いているような気になりました。緊張がほぐれ、股間が少し開いて、のびのび自由に動いています。川べりで弟とはしゃいでいた時のことが、ふっとよみがえりました。そのままその感覚を味わいながら、しばらく揺れていました。
詩人の谷川俊太郎さんが、時は過ぎない、積もる、とどこかに書いていましたが、このごろわたしは、そのことばを思い出して一人合点しています。
揺れる背骨はまるで年を重ねた木のようです。ゆらゆら揺れているうちに、年輪に封じ込められた時がほどけ、溶け出し、ゆっくり立ち上がってくるような気がします。揺れる背骨を感じているうちに、そうか、人間も木とおんなじなんだと納得します。ずっとむかしにあった時も、ありえた時も、これから起きてくる時も、いまの時にかさなり充溢しながら静かに揺れています。わたしはまるで時を旅する旅人になったかのごとくです。
遊の正字「游」はもともと「およぐ」意とのことですが、旅するの意もあり、「游子」といえば、旅人、旅客を指します。
初富士の青と白とに泥みけり
*営業に出ている専務イシバシから写真付のメールが送られてきましたので、以下に紹介します。題して「ミスターの通ったお店?!」
池袋丸井から立教大学に行く途中にある「ドリームコーヒー」はなかなかのお店。最初は通りすがりに入ったが、今では立教大学を訪れるたびに5分、10分、そこで気分転換をしている。
レトロな店内、雑然と置かれているテーブルと椅子は、隣席の人との距離を縮めてくれるよう。ストレートコーヒーが200円というのもうれしい。豆の販売もしているところをみると、材料仕入れに何か安さの秘訣があるのかも知れない。
店員に、いつ頃できたのかと尋ねたら、「長嶋さんが卒業する一年前の昭和48年です」のことばがかえってきた。