玉の汗

 袈裟懸けに侍天から夏の雨
 朝、東と南に向いた窓を開け放ち、上半身裸で気功をします。玄関のドアも開け、ストッパーで止めますから、風が通るときなど実に気持ちがいい。
 わたしのところは山の上ですから、あちこちの家から、裸でゆらゆらくねくねする姿が見えているかもしれません。なんだ、ありゃ?
 目を閉じ、くねくねしていると、自分が上に向かう蛇か何かになったような気になります。背骨が柔らかく動いている姿を内視するのは、新鮮な驚きがあります。
 収功を終え、目を開けると、全身から玉の汗が流れています。至福の時です。
 怒り顔信号待ちの酷暑かな

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