書名

 本のタイトルを考えるのはたのしい。時の経つのを忘れてしまう。企画として上がっていない架空の本まで頭の中にでっち上げ、勝手にタイトルを考えては悦に入っている。
 本のタイトルを考える方法に二つある。第一。内容をぎゅっとしぼってしぼって、さらにしぼって、数滴こぼれるエキスを大事にすくい、それを並べるやり方。これ基本。第二は、しぼらずに、内容はそのままに、その中心に矢を射るやり方。照準が合った矢なら、内容から少々離れていても、矢の方向性とスピードが人のこころをとらえ、矢の向かう先を知りたくなる(はず)。これは難しい。また、上手くいくとは限らない。どちらも内容を的確につかんでいることは前提。

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