こころ

 このごろ思うことの一つに、なにごとによらず自分ひとりでやろうとすると、無理だし苦しくなる。人生七転び八起きという言葉もあるが、それにしたって、多くの人の縁と自分のではない力が働いてのことだろう。信じられるのは自分だけという若い力がみなぎる時期があってもいい。でも、今は違う。
 お世話になっているマッサージの先生にいただいた「世渡りの道」に、「天地に感謝 社会に奉仕 人をうやまい わが身慎め」とある。こころはどこにある。座禅の本に、普通は結んだ両手の掌(たなごころ)の上に置くと書いてあった。そんなふうに具体的に言われるとかえって混乱してしまうが、やはりこころというものはあって、まるく潤っていることは大事だ。