出版ラッシュ

 きのう、谷川健一さんの『古代歌謡と南島歌謡 歌の源泉を求めて』ができてきた。素晴らしいでき映えに、社員それぞれが手に取り、おぉぉぉぉ!!
 バレンタイン・デーやクリスマスほどではないが、どうしても春と秋に出版が集中する。特に春。二月、三月、四月の半ばぐらいまで、このところ毎年十数点を刊行している。年に二十点から二十五点であることを思えば、集中の具合が分かろうというものだ。
 農家出身のわたしからすれば、さてこれからがいよいよ米の準備期ということになるけれど、出版の場合はちょうど反対。数年前、このラッシュ時をどう乗り切るかで社内が緊張と焦りでピリピリした時期があった。が、最近は連携プレーを各人が習得、力を合わせてクリエイティブ、かつ、ミスが起こらぬように細心の注意をはらっている。緊張しながらも静かな空気に包まれているのは、そのせいだろう。そういう空気の中で仕事をする、できることに感謝したい。