復活のきざし?

 ブルマーのことだ。小社で『ブルマーはなぜ消えたのか』を出したことと関係あるのか、ないのか。とにかく、このごろよく街でブルマーを穿いた若い女性を見かける。体にピッタリの、いわゆるブルマーでなく、かつてのちょうちんブルマーみたいな形の。
 最初、変な形のスカートだな、と見ていたのだが、どうやら今年の流行のようだ。ちょうちんブルマーというか、巾着というか、でかいシュークリームを腰にまとっているというか。人形のようだし、あれなら、階段やエスカレーターで覗かれることもないだろうから、いいのかな。

464b8fcdb8671-070429_1521~01.jpg

ヒゲのこと

 週に1、2度ヒゲを剃る。別に不精で剃らないわけではない。しかし、伸びてくるヒゲは不精ヒゲだ。
 電動式のシェーバーは日本製のものから外国製のものまでいろいろ試したけれど、これというものがない。また、いくら性能が良くても3枚刃のカミソリには敵わない。
 その3枚刃だが、ヒゲがある程度長くなってから剃るのと、短いうちに剃るのとでは剃り具合、肌の荒れ方が違う。ヒゲが伸びてからのほうが圧倒的に深剃りが利いて、肌荒れも少ない。理屈に合わないようでも、実際にそうなのだから仕方がない。
 そういうわけで、不精ヒゲと揶揄されても、貧相に見えようとも、肌が荒れて紅いブツブツができるのよりはマシだから、週に1、2度しかヒゲを剃らない。

464a26fddd9d0-070506_0915~01.jpg

ブルー

 月曜日は、なんだかノらない。とくに午前中。土・日と二日休んで、さて今日から仕事と気負っても、からだが言うことを聞かない。泥のなかから目だけ持ち上げ顔を出す両生類なのか魚類なのか判然としないひょうきんなあの動物みたいな気になる。ドデン。ドサッ。
 昼食を終え1時間ぐらい経つとだんだん調子が戻ってくる。声も心なしか弾んでくるのが自分で分かる。泥のなかからようやく這い出たか、そういう気分になるのが2時半ごろ。

4648e6a142b27-070506_0913~01.jpg

気功の効果

 気功では百日練功ということが言われるそうで、土台づくりにまず百日継続してやりなさい、ということらしい。
 気功教室に通い始めたのが2月1日だから百日が過ぎたことになる。この間、朝晩2回40分ほど、習ったとおりに続けてきた。目を閉じ、ゆっくりした動作で行うのだが、今では気の光を感じることも珍しくない。GW期間中は秋田で行った。父は物珍しそうに見て、いろんな動きがあるものだねーと言った。
 ところで、百日練功の効果や如何にということだが、ときどき感じていた耳鳴りを忘れた。朝目が覚めると左手が痺れていることがあったが、これも無くなった。帰省した折、挨拶に行った叔父の第一声が、元気になったね、だった。楽しみながら続けていきたいと思っている。

464795a6d59ce-070512_1553~0001.jpg

もう少しで本を

 部屋にある本を全部処分したらどんなに気持ちいいだろうと思うことがある。でも実際にはなかなか難しい。本というのは印刷された紙を束ねただけのものではないから。
 ここ2年ほど必要にかられて読む本はあっても読書をたのしむということから遠ざかっていた。同時に、音楽を聞くことからも人と会うことからも。要するに、たのしめなくなっていたのだ。
 何が功を奏したのか分からないけれど、近頃、腹の中でにんまりする瞬間があって、ん、この感じこの感じ、と久々の上昇気運を味わっている。この感じがもう少し延長してくれると、本も読めるし、音楽も聞ける。人に笑って会うことだってできる。ひょっとしたら、これが百日練功の成果なのかもしれない。もう少し、もう少し。本を処分しなくて良かった。会社の人に本をあげることもできなくなるところだった。

464399317d9b9-070506_0916~01.jpg

ハガネのように

 朝の横須賀線でシートに座れることはまずないのに、きのうは珍しく二人分のスペースが空いており、座った。幸先良し。いいことあるかな。ちょっぴり浮いた気分になっていたのかもしれない。隣りに座った男性(この人も座れたんだ)が鞄の中からおもむろに本を取り出した。割りと大事そうに扱うようだったから、なんとなく目がそっちに行った。すると、そこでわたしは見てはいけないものを見た。思わず吹きだしそうになったが、そこはグッと我慢し、すぐに顔を車輛と直角に、すなわち流れ行く外の景色に顔を向けたのだが、さっき目にした言の葉がアタマに貼り付いて離れない。いけない。いけない。邪気だ邪気。無念無想。心頭滅却… 無理!! 結局、電車は横浜駅に着き、京浜東北線の電車に乗り換えても、気を許すとまた浮かぶ。桜木町の改札を抜け、みなとみらい方面へ歩き出すとそこは灼熱の大都会。ランドマークタワーが巨大なペニスとなって屹立し、空に雄叫びをあげていた。
 ……ペニスは焼き鍛えられたハガネのように固くなっていた。……

464251c898c73-070506_1626~0001.jpg

1日ありがとう

 朝、ご先祖さまに手を合わせ、ありがとう。
 百日練功目前の気功をしながら肩首内臓密処肛門へ、ありがとう。
 3時にお茶をいれてくれた総務イトウに、ありがとう。
 下版前の最終チェックをしてくれた編集長ナイトウに、ありがとう。
 電話校正に対応してくれた著者に、ありがとう。
 そうそう。千葉名産のピーナッツを自宅で炒ってきてくれた専務イシバシに、ありがとう。
 フジスーパーの混雑するレジのところで定期を拾って(財布を鞄から出すときに落としたか)くれた見知らぬおばさんに、ありがとう。見えない人と見える人に。
 それから、お天道さま、ありがとう。
 東城百合子さんにそういうタイトルの本がある。元気がでるけれど、こわいところのある本。

4640f07c98ad8-070503_1227~0001.jpg