指十本さやぎ秋日に気功かな
このごろマヌカハニーを愛飲している。マヌカとはフトモモ科常緑低木で、ニュージーランドにしか自生していない野生植物。春から夏にかけ可憐な白やピンクの花をつけ、そこから採取される蜂蜜をマヌカハニーと呼ぶ。
マヌカの葉から抽出される油分には病原菌に対抗するカがあることで知られている。先住民のマオリ族は、マヌカの葉を風邪や熱の予防、傷薬などの万能薬として使い、マヌカを「癒しの木」と呼ぶ。マヌカハニーの中でも特に抗菌活性力の強い蜂蜜がアクティブマヌカハニー。
昨日、マヌカハニーについて講釈をたれていたところ、興味をもった武家屋敷が不思議そうな顔をして「どうしてアクティブハニーと呼ぶのかしら?」一瞬、答えに窮した。すると、武家屋敷が畳みかけるように「よく飛ぶ蜂なのかしら?」
ん????? どういうこと?
……………
あ。なるほどね。アクティブには能動的、行動的、積極的という意味があるから、それで…。あ、なるほど、なるほど。積極的に飛ぶ蜂か。積極的に飛ぶ蜂ね。でも、それ、おかしくね?
気功もて溶けてゆきたし神無月
雑踏に知人かと見ゆ秋没日(あきいりひ)
テレビ消しフロイドを聴く秋の暮れ
玄米をミルサーで粉末状にし、水といっしょに鍋に入れ火にかけると数分で玄米粉クリームの出来あがり。
体にいいというので結構つづいているが、なんだか味気ない。というか少々粉っぽい。
塩や醤油で軽く味付けしたり、料理酒を垂らしてみたりもするのだが基本的に味は変わらず。
あきらめていたのだが、思うところあって、ねばりが出てきたらすぐ火を止めていたのをそうせずに、とろ火でさらに7分ほど。
あ〜らら、っと。こ、こ、これはっ!!
あまりの味の違いに驚いた。この数ヶ月は何だったのか。
修行で食べていたとしか思えぬ玄米粉クリームがゴージャスなディナーに様変り!! 鍋の底のお焦げまでなつかしく美味しいではないか!
なんでも試してみるべきだ。深く反省。
秋深しピンクフロイドあやしかり
愛聴盤かけて湯船に浸かりけり
夢覚めて光り揺れをり薄かな
北川八郎さんの本を読んでいたら、目を疑うようなことが書いてあった。
鶏卵が物価の優等生と呼ばれ、長期にわたって安値安定で売られていることは知っていたけれど、それを維持するために、鶏に女性ホルモンをばんばん投与しているとは知らなかった。
そのせいで、鶏舎を営んでいる熊本のある家の娘さん(よく鶏卵を食するのだろう)が5歳で生理になったというから驚く。
子供に限らず、ホルモンバランスがおかしくなっているのではないか。食の問題が今ほど切実で難しい時代もないのだろう。
ゲソのごとき靴紐むすぶ階(はし)の秋
グールドを聴いてなぐさむ爽気かな
猿のごと野に放たれし秋さびし
北川八郎先生のセミナーに参加。
北川先生は東京でサラリーマンをしていたが、辞めて、今は熊本で農業をしながらトマトなどをつかった自然釉(しぜんゆう)による陶器をつくっておられる。
以前から本を読み一度お目にかかりたいと思っていたので、興味津津で会場におもむいた。
写真で見るとおりの飾らないお人柄で、肩の力が抜けた話にこちらの顔もいつしかほころぶ具合。
参加者は35、6人ほどか。
セミナーの最後のほうで、肛門を締める運動が体にとてもいいというお話があり、参加者全員が椅子に座ったまま肛門体操をしたのには笑えた。微かに上半身がピク、ピクと動くので、それとわかった。
ご挨拶をし、握手した時、先生のあたたかい力がふわりと入ってきたように感じた。
背後より改札口も秋に入る
秋空やまばゆきときを眺めけり
尻っぺたえくぼのごとく凹みをり
細かいところまで注意することを念入りといいますが、そもそも念とはなんでしょうか。
大辞林によれば、?思い。気持ち。考え。?気をつけること。注意。?かねての望み。希望。などとあります。
また、?〔仏〕(ア)物事を記憶している心のはたらき。憶。(イ)物事を考えたり、思い描く心のはたらき。(ウ)きわめて短い時間の単位→刹那。(エ)浄土教で、称名念仏すなわち阿弥陀仏の名号をとなえること。(オ)心の中の一定の対象に精神を集中させること。
というような説明もあって、全部と言えば全部ですが、どうやら最後の使い方なんかは「念入り」の念の本来の的を射ているような気がします。
ところで、出来た本を書評依頼する時は念入りにします。(そのことを言うためだけかよ)
談逸れて楽しからずやにごり酒
猿のごと野に放たれし秋さびし
踏ん張っているうちに忘る何の秋
装幀家の毛利一枝さんと面会。谷川健一さんの『古代歌謡と南島歌謡 歌の源泉を求めて』からのお付き合いで、今回新たに『ウェブスター辞書と明治の知識人』をお願いした。お目にかかるのは初めて。1時間半がとても短く感じられた。初めての人に会うのは楽しい。
秋風が撫でて黙せし砦かな
友がみな宙に浮かぶよ秋寒し
今年はビリーズブートキャンプが台風のように日本を席巻した。初めて耳にし、なにソレ?と思っていたら、若い人を中心に、あれよあれよという間に広まった。テレビで何度も見た。今は少しブームが収まったのだろうか。
今回ウチから出した気功本『背骨ゆらゆら健康法 自分でできるお手軽気功術』は、ビリーさんにならって言えば、朱剛ズ気功キャンプといったところだが、こちらは若い人でなくても十分できるし効果もある。
わたしの通っている教室では80代の女性も熱心に励み、体調が良くなったと喜んでいる。ゆっくりした動きだからできる。
禅密気功は、長い歴史の中で検証され伝承されてきたものを劉漢文師が一般に公開し、日本では朱剛師が劉師から託されその普及に努めている。中国政府公認の由緒ある功法でもある。
中国伝来のものなので、説明となるとどうしても漢字が多くなってしまいますが、たのしく継続できて健康にもいいすばらしいものです。場所をえらばず、着替えの必要もなく、いつでもどこでも、1人でもできます。少し汗をかくぐらいの気功、さっそく今日からはじめてみませんか。