月面着陸

 

ドリトル先生物語全集の8は、
『ドリトル先生月へゆく』
原著がアメリカで出版されたのが1928年
といいますから、
アポロ11号のアームストロング船長とオルドリン
のふたりが人類初の月面着陸を果たした時
からさかのぼることほぼ41年。
実際の月面着陸を、
わたしは小学校のテレビで見ていた記憶がありますが、
正直なところ、
あまり実感がなかった気がします。
にたいして、
ドリトル先生のほうはといえば、
こわごわ月面を旅するドリトル先生、語り手のスタビンズ、
オウムのポリネシア、サルのチーチーの気持ちが
頁を開くごとに
じわりと伝わってきます。
原作者のヒュー・ロフティングは、
人類が月に到着する日が来ることを思っていたかいなかったか、
そんなことを想像しながら
少しずつ読んでいます。

 

・かきくもる利休鼠の空に雷(らい)  野衾