読む骨董品!?

 

 マフラーをきつく巻き過ぎノド苦し

昨日、帰宅後テレビをつけたら、
人力車にいのちを吹き込むとかいうひとを
紹介していました。
そのとき、「動く骨董品」という
キャッチコピーがつかわれていて、
人力車が「動く骨董品」なら、
紙に印刷された本は、やがて「読む骨董品」と
呼ばれるようになるかもしれないなと思いました。
意地悪く「スノッブなインテリは、
紙で本を読むようになるだろう。」というひともあり、
時代の移り変わりを感じないではいられません。
今年が「電子ブック元年」になるだろうと唱えるひともあります。
人間は裸で生まれて、裸で死んでいきますから、
物をなるべく持たない価値観からしても、
電子ブックはまさに時代のアイコンとよべるでしょう。
なので、日本でもっと普及し、
機械音痴のぼくでも使いこなせるなら、
ぼくも買いたいと思いますが、
でも、スノッブといわれようが、個人的に
やはり数十冊の紙の本は、手元に残して置きたい。
そういう気持ちにさせる本を作り続けなければならないと、
今、痛切に感じています。

話がらりと変って、ハダハダ(鰰、ハタハタ)鮨は、
鍋で煮るとまたナマで食べるのとは
ちがった味わいがありまして、
とくに大根をはじめとする野菜が格別旨い!
秋田では、大根のことをデャゴンといいます。

 ハダハダ鮨煮立てしデャゴンの甘さかな

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年賀状

 

 駅伝を見て涙ぐむ三が日

仕事始めの一番のたのしみは年賀状。
印刷だけの賀状もありますが、
ひとことでも手書きの言葉が添えてあると、
うれしくなります。
言葉の意味とあいまって、
文字の大きさや行の曲がり具合など、
どんな気持ちで書いてくださったのだろうと、
いろいろ想像します。
机上に積み重なった賀状を、
想像をたくましくしながら丁寧に読んでいくうちに、
今年の春風社の方向性みたいなものが
だんだんと見えてくるような気がします。
うぬぼれに酔わないための良薬でもあります。
五時からは社内での新年会。
編集長ナイ2とテラチーが買い出しに行ってくれました。
お惣菜屋さんで、
「お。久しぶりだねー」と声を掛けられたそうです。
不況の折、皆さん、期するところがあるのでしょう。

 木卓の仕事始めの大賑わい

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キャハ~

 

 喜寿を過ぐ父の語りや大晦日

街を歩いていたら、寅でなく、犬に出くわしました。
下の写真、犬に見えませんか。
キャハ~って言っているような…。
かわいくなって、そばに寄ってパチリ。
なんか、いいことあるかな?
みなさんのお正月は、いかがでしたか。
弊社は、今日が仕事始め。
すぐに、生誕百年を記念する滝沢克己の論集
『滝沢克己を語る』の刊行が控えています。

では、皆さま、本年もよろしくお願いします。

 腰さする母の身丈の大晦日

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