Archives : 8月, 2006

サラ・マクラクラン

 サラ・マクラクランのアイメイクにはくらくらする。それにあの声。倖田來未は、わたしも嫌いではない(むしろ好き)し、いい年をしてと揶揄されてもエロかわいいものには鼻の下を伸ばしもするが、比較の対象にならない。というよりも、倖田來未は倖田來未。サラ・マクラクランのくらくらメイクと声に性欲情してしまうのはどうしようもない。バラード。張った声を少しゆるめ、小さくした時のやさしいふるえはどうだ。ピュアな感性が垣間見えドキリとする。落ち込んでいるときでも聴ける大事なひとり。

眼の論理

 カメラマンの橋本さんは、手を入れて欲しいといって、自分の書いた文章をよくわたしに見せる。他社の雑誌や新聞に掲載するものであってもだ。わたしはそのことをひそかに誇りに思っている。
 橋本さんの文章はいわゆる名文とは違う。それが、わたしの手にかかると、あ〜らら、見違えるようになり、志賀直哉か永井龍男、はたまた小沼丹のような手だれの文章になる、などと、たわけたことを言いたいわけではない。編集者のわたしにそんな芸はない。
 橋本さんの文章は、いわゆる名文とは違うと言ったけれども、名文でないということもない。特殊な名文とでもいったらいいか。彼は、カメラマンとしての矜持とでもいうのか、律儀に見たものつかんだものしか書かない。逆にいえば、普通なら見逃してしまいそうなところを正確に見、それを書こうとする。そこには眼の論理とでもいったものが働いている。ところが、一読、何を見、どうしてそのことが眼に焼きつくほどの印象になっているのかが、書いたものからすぐに読み取ることは難しい。普通、そこまで見ないからだとも言える。それが、何度か文章を読み、手を入れていくうちに、橋本さんの眼の論理が炙り出されてきて面白いのだ。そこにはハッとする玉がある。おどろき、やりがいを感じるのはそういう時だ。やりがいがあってしたことが橋本さんに認めてもらえることがうれしいし、誇りに思うのだ。

沢尻エリカ?

 カネボウSALAのコマーシャルが気に入って、感想めいたことをここに書いたが、あれに出てくるタレントの名前が分からない。誰だろう誰だろうと思っていたら、先日、小料理千成へ来る馴染みのお客さんがわたしの隣りに座り、雑誌を開いた。何気なく目をやると、あっ、となった。SALAのコマーシャルに登場する女性にそっくりの写真が載っていたからだ。よく知ったお客さんだったから雑誌をちょっと借りて読ませてもらうことに。沢尻エリカ、1986年生まれとある。プロフィールがいろいろ記されていたが、SALAのコマーシャルのことには触れていない。そうすると人違いか。写真で見るとそっくりなんだけどなぁ。試しにグーグルで「カネボウSALA」と「沢尻エリカ」をキーワードにしてイメージ検索してみたが、出てこない。ふむ? 謎だ。
 イメージ検索でなく普通に検索したら出てきた。沢尻エリカで間違いない。

 日曜日、遅めに起き出し歯を磨きトイレに行き、柿の葉茶を煎れるなどしてボーとしているうちに昼近くになったので、初動がおかしい自分の体に鞭打って保土ヶ谷駅へ。電車で出かけるわけではない。駅ビルに食べ物屋が集中しているので、食事を作るのが面倒なときは、よく食べに行く。うどん屋に入り、中華風冷やしうどんと大豆ごはんの定食。900円也。店を出てFスーパーで買い物。蜜柑、りんご、レモン、ごま豆腐、秋刀魚。昼はまだ暑いが、朝晩の風はもう秋だ。

梅雨でもないのに

 ここ二日、出掛けに雨が降っていたから、おっくうだけど傘を差さなければならなかった。ところが二日とも昼にはもう晴れて、夕方はきれいな夕焼けまで見えていたから、面倒臭いので、傘を会社に置いてきた。今度は反対に、朝は晴れていて夕刻から降り出せばちょうどバランスがいいわけだが、そんなにうまくはいかないだろう。テレビをつけたらアンガールズが出ていて、ニ泊三日の列車の旅で十個の駅弁を食べ歩くという番組をやっていた。紅いジャージと青いジャージがあんなに似合うのは、アンガールズの二人を置いて他にはいないだろうと思われた。今日は曇り。

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。